2018年01月17日

地震電磁気学を考える

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69歳の誕生日。月並みながら、めでたくもありめでたくもなし。
阪神大震災の日。23年を経て記憶も風化、後世に如何に残していくか?

さて阪神大震災の記憶から、思案を巡らしている。
最近は少し下火になった(のかな?)、直前予測。ただ予測できたとして、どこに逃げるのだという冷めた見方もあるが、それはさておき。
我々の学問分野、大気電気学の分野の先輩が、「地震電磁気学」という学問を立ち上げられた。
「大地震発生の前兆現象として使えるのではないか?」
というのである。当然ながら、地震学の権威者からは、猛烈な反論が上がったように記憶している。地震発生予測という命題は、多分寺田寅彦の昔からで、地震学の分野は、俗に言いうムラ社会構成だったのであろう。専門に過ぎた主題で、何やら原子力ムラを彷彿とさせる。一方で大昔から経験則として、自然界に何やら変調の起こることも素人も感じている。それゆえ「地震電磁気学の祖」は、
「大地の圧電現象を考えれば、地震の発生前には歪が蓄積されている筈で、となれば電磁気的な現象が予兆になるのでは?」
と考えたという。
一方原子力ムラの大家たちは、
「大地はいわば完全導体。導体内の電磁的現象が漏れてくる可能性は低い。」
と頭ごなしに結論し、適切な対応はしなかったように見受けられた。阪神大震災以降の確執や経緯は本題ではないのでスキップする。さらには私自身はある意味玉石混合に近いものがあると理解しながらも、肯定的に考えている手法は少なくない。その中でも、大地内の地震エネルギー(あるいは歪)が、電離層に変化をもたらし、対地電離層伝搬するVLF波やLF波に影響が現れるという考え方には、大いに合点がいっている。ご常連様の中には、御存知ない方も少なくなかろうが、実は私達の住む地球は、大地が導体に近くさらに100q程度上空は電離層という導体に等価な状態となっていて、導体でできた同芯球を構成している。専門的な用語で恐縮ながら地球・電離層はまさに空洞共振器となっている。さらに大地の電気的歪は、電離層に反映されても不思議はなく、それゆえ大地・電離層間を導波管伝搬するVLF波が伝搬の異常を示す可能性があると推論されるのである。
とはいえ電離層が常態でなくなる原因には、大地の歪以外にもあるだろうから、
「大地震の発生前に、VLFの伝搬異常が起こる。」
のは一つの事実(必要条件)であっても、
「VLFの伝搬異常が、大地震の予兆である。」
と結論できないのが、地震電磁気学の仲間たちにとって、頭の痛いところではないだろうか?
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posted by zen at 10:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学一般