2018年09月30日

故郷を捨てる

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長月晦日
生まれ故郷を遥か離れて暮らすことについて考えている。
以前にも似たようなことを考えた。
それは韓国で、かつての百済にある小都市・熊津を訪ねたときの事である。
20年ほど昔、韓国気象庁に招かれて講演をした。その際お礼代わりに
「どこか行きたいところはないか?」
と一泊旅行を提案してもらった。それで
「かつての百済の地に行きたい。昔日本が王族の墳墓の習慣を学んだ古墳群があると聞いている。」
 とお願いして、連れて行ってもらったのが熊津である。
そこでは高野槙で作られたというかつての王様の棺桶があり、
「最近のDNA鑑定で高野槙と判明した。この高野槙は日本固有のものだから5世紀頃には、百済・大和の交流があったという事が判る。」
と,解説された。ただ私はこの件に関しては、大した感慨もなくフーンという感じだったけれど、熊津の雰囲気、いわば山並みというべきだろうか、が奈良県明日香に似ているとの印象を強く持ち、
「半島人達は、日本に来て故郷の雰囲気似ている明日かに住み着いたのだろう。」
と、ひとり思案を巡らせたものである。
実はこの印象、その前後にブラジルを訪れた折にも経験しており、それはまた明日にでも。
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2018年09月29日

10年前の今日の内容

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中国の有人衛星・神舟7号,宇宙遊泳も成功させて無事帰還。
米国,ロシアに次ぐ快挙で,名実ともにベストスリーの一角を占めるに至っている。今後2012年には,ドッキングの実験を実施し,2020年頃には宇宙ステーションを実現させるらしい。一連の動きは,国威発揚もあるのだろうが,月や惑星などの鉱物資源も見据えてのことに違いない。
大相撲9月場所が千秋楽を終えた。終わってみれば,結局横綱白鵬が14勝1敗で優勝。大麻汚染醜聞で,理事長が交代し,再出発が期待された大相撲協会。某新聞では60点とある。60点は大学なら及第点ぎりぎりの得点で,そういった意味合いもあってこの点なんだろう。新理事長になって,立会厳格化も徹底し,休場した横綱・朝青龍など随分混乱していたようだ。朝青龍に意地悪しての立会厳格化ではなかろうが,もともとあの横綱はフライング気味の立会が多かったっけ。
国会では新首相の所信表明演説。いよいよ論戦の火ぶた,衆議院解散に向けての総力戦突入ということだろう。ただ今日の所信表明演説,野党にはすこぶる評判がよろしくない。というのも,所信表明演説で,野党に対する質問を盛り込んだそうで,野党側は,総選挙の事前運動だと反発している。劇場型元首相とは一味違ったパフォーマンス,はてさて総選挙の勝敗の行方やいかにといったところである。
プロ野球もいよいよ大詰め。ただセントラルリーグは,依然混とんとしている。勢いのある読売巨人軍は,直接対決で阪神タイガースを相手にしないが,思わぬ取りこぼしもある。首の皮一枚の阪神タイガース,首位の座をかろうじて守り通している。その阪神タイガース,今宵は広島カープとの対戦で,五回を迎え3対0でリードしている。勝敗を気にしながら,自宅に向かうこととしよう。
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2018年09月28日

故郷を捨て

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昨日の話題である。
「人は、生まれ故郷を捨てることができるか?」
という命題である。超古い言い回しであるけれど1970年代のテレビ番組の言い回しに
「故郷を捨て、国を捨て・・。」
というのがあった。その後1985年に一年間スウェーデンに留学したとき、当時内戦状態であったレバノンからの難民の家族と親しくなった。何度か家に招かれて食事を頂いたりもしたのだが、その折
「たまには国に帰りたくないのか?」
の質問に、
「命の方が大切だ!」
と言下に否定された。
ただこの話には落ちがあって、2006年か7年に国際会議があってスウェーデンに出向いたら、内戦も終わって、その家族は既に帰国したという事であった。
こういった経験から、この爺はついつい「生まれ故郷」と人との関係に興味を持っている。
先程のレバノン人の知人のような例は、江戸時代の「逃散」という、農民が集団となって国を捨てるという行動にも見ることができる。ただこの例は、「みんなで渡れば怖くない!」的な意味合いもあるので、あまり比較の対象にならないかも知れない。
話を本題に戻せば、この地シンガポール人には、8割程度の中国からの移民がいる。18世紀当時は、欧米列強が有無を言わせず連れてきて、労働力としたらしいとはいえ、今日の彼らの意識は、明らかにシンガポール人で、中国人を嫌いだと言い切る。いやはや不思議である。
明日さらに考えてみたい。
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2018年09月27日

また、台風?

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もう9月も終わりだというのに、南の方ではまたぞろ台風が日本襲来をうかがっているという。
今日あたり沖縄が大いに荒れて、それでも台風の勢力が増しそうだというから、恐ろしい。さらにはこの台風が、週末にかけて日本を縦断しそうというから、もしそうなったら、有難くもないけれど「自然災害の当たり年」ということになろうか。
それにしても多い。
西に大陸、東に大洋、中緯度地帯と、台風にも地震にも、襲われ易い地理的条件を満足している日本という国の、宿命とでもいうべきだろう。それでもご先祖様達は、知恵を絞って対策をして日本という国を、生まれ故郷を守って来た筈。そういった先達の知恵が、今日生かされていないというか、生かすことのできないほどの天変地異というか・・・。
だからと言って、生まれた土地を捨てることのできないのは、世の常、人の常。とりわけわが同朋は土地にしがみつく傾向が高い。ところがこの地シンガポールに来て、同僚達を見ていると、いとも簡単に故郷を捨ててきている。日本人と他の国の人との、国民性の違いというか、はたまた国を捨ててきた人達の環境が過酷であったということか?一度しっかりと考えてみたい話題である。
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2018年09月26日

大谷選手の手術

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野球狂の話題である。
米大リーグ・エンゼルスの大谷選手が、ひじの手術を受けることを決断したという。
それにしても多い。何か多いかというと、日本のプロ野球から、米大リーグにわたった日本人投手、ひじの故障である。今回の大谷選手の場合、トミージョン手術という自身の靭帯を移植する処置で、松阪投手、ダルビッシュ投手も同じ手術を受けている。それにヤンキースの田中投手は、靭帯の再建手術ではないがやはりひじの手術を受けている。現在活躍中の先発型の投手では、ドジャースの前田投手のみが、現時点で一応無事といったところか。
このように考えるとき、何かあるのではとついつい取り越し苦労をしたくなる。そもそも米大リーグでは、日本のプロ野球など比較にならないくらい投球数を管理している。
それなのにである。
勝手に思案を巡らせるなら、体力差、マウンドの形、気候含めた環境等々いろいろ考え得るけれど、「先発投手は中四日」は、日本人の体力には現時点では無理があるのかと考えたりもしたくなる。練習法も違うというし、このままでは力のある若い日本人投手の多くが、故障持ちになってしまうのではと大いに心配で、原因をこの爺のような素人ではなく、専門家が調べて欲しいものである。
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2018年09月25日

人間的なロボット

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朝日新聞・天声人語氏から
今日本では、失敗をしたり記憶が怪しかったりするロボットが設計・製作され、注目を受けているという。そういやぁあのドラえもんも、ロボットらしくない失敗をよくしたっけ。ただドラえもんは虚構の世界のスターだが、天声人語氏の紹介は現実の世界。
そもそもロボットは、決まりきったことを可能な限り正確に、処理するように設計されているのが常識の筈。ただ目的にもよりけりだが、天声人語氏が紹介している様に、子供に童話を語るようなロボットの場合、若干怪しい方が親近感を持たせることができるし、反面教師的な意味で子供の教育にはいいのかも知れない。ドラえもんがそうであるように・・・。よくよく考えてみれば、この爺が影響を受けた、鉄人28号や鉄腕アトムも完全ではなかった。
私事になるが、かつてこの爺が学会で講演をしたとき、特に国際会議などで英語で講演の時には、講演の最中にあたかも「いうべき単語」を忘れたように振る舞って、聴衆からその単語を指摘して貰って、自分の言いたいことが聴衆に伝わっているかどうかを確かめたものである。そんな私を見て、学生の中には、とりわけ良くできると本人が自負している学生ほど
「先生でも上がるんですねぇ!?」
と、からかってきたものである。
天邪鬼のこの爺、
「あれはわざとだ!」
何ぞと弁解をしたことが無い。学生と言えども将来はライバルになる可能性があるのだから、薄情なようながら、全て手の内を明かすのは愚の骨頂と信じていたからである。
このように考えるとき、人間的なとでも言おうか、あれこれ欠陥のあるのも、まんざら捨てたものではない。とはいえボットだけに失敗も誤りも、いつもいつも同じになるのでは意味が無い。たまには間違いなんていうのも、ロボットの中では「さいころ」を振って決めているのだとしたら、いささか興ざめ。というのもそれでは人間的とは言えないから。そこいらへんの設計指針を尋ねたいものである。
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2018年09月24日

スポーツの秋

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横綱白鵬の全勝優勝で幕を閉じた、平成最後の秋場所。
なんと14回目の全勝優勝。13年連続の優勝。それに横綱で800勝。幕内通算1000勝と、いやはやの記録尽くしの優勝となった。
幕内通算1000勝を、白鵬自身
「唯一の力士となった。」
と表現していたが、マスコミ報道の言う
「前人未踏!」
を、外国人ゆえの語彙不足で、
「唯一の力士」
と表現したのだろう。ただまたまた誰ぞが
「思いあがった言い様!」
と言い出さなければと、若干危惧する爺である。
取り越し苦労でないことを祈りたい。
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2018年09月23日

リュウグウに到着

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3月末に始まったプロ野球ペナントレースも、お彼岸の頃となってほぼ決着しそう。
大相撲秋場所も、終わってみれば横綱白鵬の優勝と見慣れた風景。
そしていよいよ秋本番となるのだろう。

そんな今日、嬉しいニュース。
探査船「はやぶさ2号」が小惑星・リュウグウに到着し探査船2基が無事着陸をしたという。今頃きっとリュウグウの土(岩?)のサンプルを集めてまわっているんだろうなぁ。無地着陸したとはいえ、はやぶさ2号に戻るという難関があり、さらに地球に数年かけて戻って来るという難事業が待っている。だから現時点で、探査船がリュウグウに着陸したと手放しで喜んではいられないかもしれない。こんな話をしていたら
「その小惑星はどこにあるの?火星の付近?」
と尋ねられた。
「火星と木星の間に、小惑星帯ちゅうのがあるんや!」
と答えておいたけれど、その後ネットサーフィンで調べて知識の補給。
「小惑星の面白いのは、岩石の状態が、太陽系ができ始めて100万年頃のままである可能性」
があるからだそうで、地球にしても火星にしても小さな星屑たちが衝突を繰り返し大きくなった結果、太陽系創成期とはすっかり違っているのだそうだ。
いずれにしても、サンプル収集後探査船が無事回収できて、地球への帰還開始の報道が待たれる次第である。
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2018年09月22日

政治家は清貧であれ

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「石破さんがよくやったとは思わない。現に国会議員票が前回より減っているではないか!」
と、例によっての麻生節だそうだ。さらに地方に対しては、
「現総理を応援しなかった地方は、差別を受けて当然!」
といった旨の発言をしていらっしゃるとも聞く。
いやはやとんでもない副総理がいたもんだ。まぁ現政権が似たような方々ばかりだけに、無理のない発言だろう。
理想論と言われようが、この爺は
「政治家は、自分を捨ててこそ!」
との強い思いがあり、総理の夫人というだけで、あれこれ役を引き受けたり講演をしたりという姿勢には問題と信じているし、一方そういった姿勢を容認し、期待する今日の社会にも問題があると、考えている。
子供の頃の年寄りからの教訓ながら、
「善一郎、政治家になったら財産を減らすちゅうでぇ!」
との言葉、未だに耳の奥に残っている。早い話しそう教えられたものだ。
というのも昭和初期の事、祖母方の曽祖父が村長を仰せつかり、疑獄事件に巻き込まれ、最後には政治の世界がいやになって隠棲したそうで、その経験からの教えである。
「政治家は清貧であれ!」
一地方都市と国という規模の違いは認めたとしても、政権政党の政治家のセンセイ方の姿、爺の理想論からは認められない。
だから爺は、若い頃から政治家センセイが嫌いなのである。そして今でも。
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2018年09月21日

雷から身を守るには

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10年前の今日の話題
落雷の話をしたい。落雷にはまばゆいまでの光と,おどろおどろしいまでの音が伴う。ご存知のようにといってよいだろうか,前者を電光,後者を雷鳴という。電光を「雷光」と呼んだり,「稲光」とも呼んだりすることがあるけれど,「雷光」はあえて言うなら誤用である。余談ながら,広辞苑などの国語辞典を開いてみて確認して欲しい。電光の項には,ていねいな「定義」が示されているけれど,雷光の項には,わずか一行の説明である。
余談はさておき,電光と雷鳴の話である。良く戴く質問に,
「稲光を見てから,ゴロゴロを聞くまでの間隔が長かったら,落雷被害に遭いませんね?」
というのがある。電光は1秒間に地球を七回り半,30万km,走るのに対し,雷鳴は1秒間で300m程度しか伝わらない。実は電光も雷鳴も落雷の瞬間に発生しており,電光はその速さから落雷の瞬間に私達の眼にとまる。一方雷鳴は音速で伝わるので,通常電光から遅れる。落雷点までの距離は,両者の時間差に比例するのである。だから10秒遅れなら3km,20秒遅れなら6km,30秒遅れなら9km離れた地点に落雷していることになる。10秒程度の時間差なら雷鳴も結構大きく安全だとは思われないだろうが,30秒程度なら9kmも向こうだから安全だと判断されるらしい。ただ私の答えは「否」で,その答えを聞いて質問された方は怪訝そうな顔をなさる方が多い。なまじ光と音の伝搬の速度の差をご存じのため,皮肉な言い回しながら,「生兵法は怪我のもと」というのが,私の本当に差し上げたい答えである。そして残念ながらこの誤解はかなり多くの方々にまで行き届いている。雷放電物理の研究者としては,大いに責任を感じるところで,今日はこの誤解を解くことにしたい。
とはいえ稲光を見てから雷鳴を聞くまでの時間差で,大体の距離を知るという行為は間違ってはいない。ただ雷雲は直径10〜15km程度の広がりを持っており,落雷を起こす電気(正確には電荷)はその雷雲のあちらこちらに溜まっていると思って良い。それにもうひとつ,周囲の環境に依存するとはいえ,雷鳴の届く範囲は15km程度であるから,
「雷鳴が聞こえるという事は,頭上の雲が電荷をもった雷雲である。」
ということになる。だから今9km向こうに落雷したからといって,次に真上から落っこちてこないとは限らない。いやむしろ遠くの電荷が落雷でなくなったので,次は頭上の電荷が落雷する可能性も低くはないのである。速い話雷鳴を聞いたら,稲光からの時間が長かろうが短かろうが,危ない危ないと考えて戴きたいのである。
このように申し上げると,またまた訳知り顔のお方なら
「そうですね,電気は速く走りますからね!」
と,大阪風にいう突っ込みを入れて下さるが,電気の走るのが速いから次に来るのではなく,頭上の電荷が落雷してくるという点を強調しておきたい。つまるところ雷鳴を聞いたら,そしてそれがもし駐車場などのだだっ広い場所や登山路であったら,何はさておき安全な場所に逃げ出すことを考えて欲しいのである。なお,安全地帯への逃避行についての詳細は,拙著「雷に魅せられて」(化学同人社刊)を読んで頂ければ幸い。この本は専門書ではなく,雷から身を守るための啓発書。中学生や高校生以上の方なら,十分読んでいただけるはずである。拙著の宣伝はともかく,稲光のピカッを見てから,雷鳴のゴロゴロを聞くまでの時間差で,落雷地点までの距離を測るのは,家の中や車の中でと助言を差し上げ,クワバラ,クワバラと退散させて戴くことにしよう。
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posted by zen at 10:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷の研究