2018年10月31日

北京から蘭州へ

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北京郊外での実験は、20日間程度であったろうか。
蘭州高原大気物理研究所の教員や学生のやる気とは裏腹に、明らかに準備不足、機材不足は否めず、昨日も書いたように共同研究としての成果は皆無であった。ただこれも昨日書いたように、若い研究者たちとの繋がりができた。北京郊外での期間が終わって、Sさんが帰国したのち、私は彼らの本拠である蘭州を訪問した。訪問したというよりは、Wさんに連れられ正味二日間の汽車旅行を楽しんで(??)蘭州まで移動したのである。汽車旅行となったのは私の希望で、郭教授から
「この共同研究は、中国科学院と日本学術振興会の研究・教育共同のプログラムです。だから観測のあとは蘭州に行ってもらって、あれこれ学生たちに講義をして欲しい!」
の申し出があり、
「それなら汽車で行きたいなぁ。日本では汽車に乗ることはまずないから。」
とお願いした。これに対し
「経路は、西安等を経由しての南回りと、内モンゴルを経由しての北回りがある。どちらも48時間程度。ただし大変疲れますよ。」
のことであったが、例のWさんと相談して、北回りを選んだのであった。
汽車は四人部屋の寝台車、今となっては随行してくださった研究所の職員の方の名前すら覚えていないけれど、Wさんと私に加えもう二人がいた筈である。
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2018年10月30日

日中国交回復40年 2

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中国科学院高原大気物理研究所との、共同野外実験・観測の話題を続ける。
郭教授のグループが、北京郊外でロケット誘雷実験をやるという事で、
「その誘雷実験を日本の誘雷実験グループが指導する!」
との意味もあり、中部大学Sさんと二人しての訪中であった。
私自身ロケット誘雷グループには全くの新参ものであったが、雷放電の光学観測という意味ではそれなりに経験も積んでいて、勇躍しての訪中であったということになろうか。それにそれまで若手向けの小さな科学研究費を獲得したことはあったものの、ああいった規模の申請、それも自身が代表者となっての研究費獲得は、初めての経験だったのである。とはいえ当時はまだ中国は経済開放前であったのだが、今にして思えば、よくぞ出かけて行ったとの印象が強い。なんといっても40歳前の事だから、まだまだ若かったという事になるのだろう。
実はこの訪中で、私は4名の若者と出会った。若者は、郭教授、劉教授のお弟子さん達で、日本の大学院制度でいうなら修士課程の学生という事になる。後日談になるけれど、皆々今日ではひとかど以上の研究者、指導者になっているから、立派なものである。この年の誘雷実験はことごとく失敗したので、この年の研究成果はゼロながら、この4名とは大なり小なり未だに連絡を取りあっており生涯を通じての財産となっている。とりわけ、通訳としてほとんど四六時中付き合ってくれたWさんは、私の最初の博士学生で「出藍の誉れ」高い研究者として育っている。(この稿まだ続く)
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2018年10月29日

日中国交回復40年

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昨日の朝日新聞・天声人語氏は、日中国交回復40年を取り上げて、あれこれ論じていた。あの頃の中国は、文化革命の影響もあって経済的には疲弊、色々な意味で開発途上国の一つだった筈。ただ松下幸之助さんの言葉がええなぁ。
「皆さんは必ず日本い追いつき、また日本にない技術を開発するでしょう。最初に松下にその技術を売りに来てください。」
中国に対してはあれこれ批判があるにせよ、今日の中国は押しも押されもせぬ、経済大国、世界第二位である。
さて私は、その10年ほど後、解放前の中国で二か月半を過ごした。
もちろん物見遊山などではなく、日本学術振興会に応募しての共同研究であった。
あの頃の職場空電研究所は、設立40年を控え「組織改革」を余儀なくされていた。例によって文部省のお役人様の指導で、今なら
「何言うてんね!」
と居直って議論するところであろうが、当時は
「雷の研究は古い!この部門が研究所の足を引っ張っている。」
と名指しで言われれば、
「そうかいなぁ!」
と悩んでしまう、ある意味純情な研究者だったのである。
実際研究室の大将も、研究予算獲得という観点からみれば、大いに影が薄く、私自身の生き残りのために研究予算を獲得せねばと、学術振興会に応募したのであった。
あの頃中国蘭州高原大気物理研究所には、アリゾナ大学のクライダー教授のところで雷の光学観測を実施して、アメリカ地球物理学会誌に論文を発表している郭教授が戻っており、私はこの郭教授と共同研究がしたいと申請していたのであった。(この稿続く)
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2018年10月28日

日本人夫妻との出会い

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さて昨日のタイソンのサービスセンターの話の続きである。
長い列の私の後ろに並んだ夫婦連れの会話が耳に留まったこと、それが日本語であったことは、すでに述べてある。
「おや、日本お方ですか?」
と声をかければ、少し驚かれた風ながらすぐに打ち解けての会話となった。
なんといっても、順番を待つだけしかない状況で故郷の言葉で話せる気楽さ、話の弾まぬわけがない。話が弾むといは言え、当然ながら他愛無い話ながら、それでも某光学メーカーの駐在員との事が明らかになり、それも技術開発というから興味がわいた。
早い話し、この国の至る所にある監視カメラの売り込みらしいのだが、
「現時点では、人の眼で見ないといけないのですが、それを自動で事件がありそうだとか、怪しい人がいるといったことができるようにしたくて。」
というではないか。ぶっちゃけ話AIのお世話になってという事なのだろう。
偶然というべきだろうか、大阪大学に在職当時隣の研究室のB教授の専門、サーベイランス絡みの仕事とあっては、ますます興味が湧いてくる。そんなわけで、小一時間の待ち時間退屈することも無く、その後ホーカーでアイスコーヒを頂いてしばし歓談して別れた。
明日には名刺を送っておこう。
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2018年10月27日

リコール疑惑

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一年半前に買ったダイソンの掃除機、いささか調子が悪い。
この掃除機、コードレスでバッテリ駆動式なのだが、半年ほど前から駆動可能時間がやけに短いのである。そんなわけで、ダイソンのサービスセンターまで出向くことにした。実は数カ月前にも一度持って行ったのだが、その際は
「これなら説明書に書いてある駆動可能時間ですから。」
と相手にしてもらえなかった。保証期間一年となる前に出向き、あわよくば電池を交換してもらってというつもりで出かけたので、あの時は当てが外れてしまった。
さて今日、サービスセンターに出向くと、やけに客が多い。
「以前は数人ほどだったのに、なんで今日は?」
と考えつつ、列の後ろに付いた。私の後ろに付いた夫婦連れも、日本語の会話で、
「日本の方ですか?」
とすっかり盛り上がってしまったけれど、それはまた後日に紹介するとして、今日の話である。
多い客のほとんどが電池の交換で、節がだなぁと思いつつ小一時間もまたされてようやく順番
「数カ月前にも来たんですが、やはり電池の持ちが悪くて!」
の説明をすれば、担当者がパソコンを叩いて、
「まだ補償の電池交換をしてませんね?今日は無償で交換し、今回の保証期間を来年の4月1日までとします。」
とえらく気前の良い話。購入後一年を経過しているだけに
「もうかった!」
の印象に加え
「多分電池の不具合なんだろう。なんやリコールやんか!」
と考えた次第である。
「まぁ損しなかったんだから、騒ぐことも無いか!」
と少し大人の理解をして、真相の判らないままに帰宅の途に付いた。
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2018年10月26日

リーダーの資質

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アメリカ合衆国ドナルド トランプ大統領の
「中距離核戦略(INF)全廃条約」
の破棄が突然発表された。
あの大統領は、いつもこんな調子で世界中を驚かす。
驚かすだけならともかく、ここにきて歴史を30年も後退させようというのだろうか。
好意的に見るなら、差し迫った中間選挙で負けたくないという観点からのパーフォーマンス、例の「アメリカンファースト」で右寄りの選挙民を鼓舞しといったところにあるかもしれない。とはいえ、歴史のねじを巻き戻してまたぞろ冷戦を演出したいのかと、不思議でならない。
そんな影響を受けてというか、マネしてというか、我が国の総理が国会の所信表明演説で、「強い日本」を目指すとおっしゃったとか。いやはや、仮想敵をちらつかせ、一般大衆の支持を得ようとは、第二次大戦のヒットラーの戦略に同じ乍ら、これが功を奏するから、人間という生き物は、本当に悲しい生き物である。
そういえば今は勢いが全くなくなってしまったけれど、東京都知事殿も「都民ファースト」とかいう標語で支持を得て当選された。
どなたもこなたも、何か信念があって指導者を目指すのではなく、指導者になることが目的なのだろうと、皮肉を言いたくなる。
ドナルド トランプさん、総理殿、都知事殿、国や都をどう変えて行きたいのですか?耳障りの良い文言での猫だましは止めませんか?
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posted by zen at 11:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 私の主張

2018年10月25日

指定国立大学法人

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母校の大阪大学が、「指定国立大学法人」の認定を受けたというニュース。
大阪大学は6番目の指定校だそうでOBとしては喜ぶべきなのだろう。
指定国立大学法人の認定は、一つには国際的な研究業績が認められての事だそうで、
「これで世界に伍して!」
という事なのだろうが、
「それなら今まで駄目だったの?」
なんぞと天的な言葉が口をついてである。
そもそも指定が無ければ、格下大学のレッテルを貼られているのと同じだし、指定されればまたぞろ若手教官の苦労が気がかりなのは、「爺の老婆心」摂り越し苦労であろうか。
ただつらつら考えれば、戦前からの帝国大学、太平洋戦争後の大学改革後の旧帝大としての位置づけがあり、その後幾多の大学改革で全ての国立大学が、大学法人として形式的には横並びとなった。しかしそれでは国際競争力がなくなってしまうからと「選択と集中」の必要性が声高に叫ばれるようになりに、「指定国立大学法人」制が出来たのだろうから、例によってお役人お好きな「改革」の繰り返し。だからその思いつきで右往左往させられる大学人はたまったものではなかろうか?
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posted by zen at 08:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 時の話題

2018年10月24日

トロンハイムの思い出 2

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何がきっかけで思い出したかはともかく、1983年(昭和58年)の11月28日である。
翌日には、トロンハイム空港からオーレスンド空港まで空路、一泊して翌日にはフィーヨルド伝いに車でセリエ村という漁村に行くことになると聞かされていた。
とはいえ、夜の8時過ぎなんぞに良い若い者が(ちなみに当時私は34歳)眠れるはずもなく、
「僕はもう眠るでぇ!」
というT先生を部屋に一人残して、私はトロンハイムの街に出た。
街に出ると大仰な言い様ながら、ホテルの周りを歩いてみたのである。
ただ夜の長い北の街らしく街灯は思いの外明るく、昨日も書いたようにホテルの周りは、まだまだ人が溢れていた。私自身この街に来るまでは、北欧に対し結構暗いイメージを抱いていたのだが、良い意味で外れてしまったのは、ある意味幸いだったのかもしれない。早い話し北欧に対するイメージを一新し、すっかり北欧の贔屓になるのだから、「縁は異なもの」とでもいうことになろうか。
ホテルの周辺には、いくつか商店もありウィンドウショッピングをしながら歩いた。気温は、これまた思いの外高くて、なかなかホテルの部屋に戻る気にはならなかった。街灯の下で、その前の年に流行った「北酒場」の唄を口ずさんでいたら、周りに人が集まりだし、そうなると引っ込みもつかず、大声で「北酒場」の唄を熱唱することになった。「カラオケ」のはやる随分と昔の話で、「北酒場」熱唱の北限で無かろうかと、少しだけ自慢である。
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2018年10月23日

トロンハイムの想い出

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このブログで何度か取り上げた、記憶についての話題。
「何の脈絡もなく、昔の記憶が甦る。」
事の不思議さについてである。
意識の下で何かきっかけがあるのだろうが、今日は1983年11月末のノルウェー・トロンハイムでの一泊の想い出。
生まれて初めての海外での雷観測に先立って、その観測の先方の代表であるヒュッセさんを訪れた。我が方の代表は、今や鬼籍に入られて久しいT先生でパリ、オスロを経由してトロンハイムに到着したのは11月も28日頃だったろう。トロンハイムは北極圏少し手前の街で、11月の末頃には午後二時ともなれば日没となる。トロンハイムの空港には、ヒュッセさん自ら迎えに来てくださっており、ともかくホテルにチェックイン。そして夕刻には迎えに来てくださって、ご自宅での歓迎夕食会に招待して頂いた。私は、T先生のお供であったが、ドイツ語会話の達者なT先生、英語が今一つであったのは驚きであった。夕食の最後にチーズを頂いて、
「明日は朝早くから移動を開始しますので、早めのお開き!」
と相成り、午後8時頃ホテルに戻った。
なかなか寝付けない私は、ホテルの付近を一人で歩き回ったのだが、結構人出が多かったという印象が強く残っている。いわば国内の大都市の繁華街のごとき人出であった。
そんなことをふっと思い出したのだが、はてさて何が引き掛けだったのだろう?
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2018年10月22日

洗濯機を求めて

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数週間前から洗濯機の調子が芳しくなく、大いに困っていたら日本でいうかつての見本市会場、当地ではEXPOと呼ばれているコンベンションセンターで、電気製品の安売り展示会があるとダイレクトメールが入った。地獄に仏というか神の啓示というか、それならと昨日曜日午後出かけて行った。何せ最大90%引きなんぞとうたっているほどだから、安いに違いない。それにダイレクトメールにこの爺が珍しく引かれ中たのは、パナソニックや日立の製品が記載されていたからでもある。高温多湿のこの国で、横型ドラム式の洗濯機はあまり感心できないのだが、なぜか横型ドラム式が圧倒的に利用されているようで、我が家に大家から支給された洗濯機も、御多分に漏れずドラム式である。ところがパナソニックや日立の製品には、我々日本人が慣れ親しんできた縦型の洗濯機も多く紹介されており、壊れたのを機会に使い慣れた縦型にできればと考えたというのが本当のところだったのである。
さて会場のEXPO、自宅の有るPasir Ris地区と同じくシンガポールの東端に位置し、5年前の赴任時にはマンションが決まるまでの二週間滞在したカプリホテルの最寄り駅にもなっている。それでもバスとMRTを乗り継げば40分近くもかかるというので、ここは10分足らずで行けるタクシーでと相成った。会場には予想通り大勢の客がいて、パナソニックや日立のコーナーでは、担当員との話もなかなかままならない。順番を待ってようやく質問をし始めたと思ったら、他の客があれこれ質問するので、我が方の話は途切れがちとなってしまうからである。中国語で遮られると、我々とのたどたどしい英語の会話の事は、ついつい消えてしまうようなのである。もーっ!!
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