2019年03月14日

3月11日午後2時46分 2

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二人の卒業生を送り出した後も、私にはそれなりの緊迫感しかなく、帰宅もいつもとあまり変わらなかったと記憶している。それでも夜九時のNHKのニュースのころは帰宅していた筈で、その時刻になって初めてNHKの放送が発生以降すべて東北の地震関連の報道になっていることを認識、事の重大さをしみじみ味わうことになったのである。本来なら週末を利用して研究室を訪ねてくれた二人や研究室の学生を誘って、コンパとなっていたかもしれないところであったのに・・。
実はあの頃私はJICAの派遣教員としてエジプトアレキサンドリアに長期出張中であったのだが、アラブの春の革命騒ぎがエジプトにも及び、1月末日から一時帰国を余儀なくされていた。だからほとんど毎日のように大学には出向いてはいたものの、何の義務もない状態だった。とはいえいつ何時アレキサンドリアに戻るようにとの命令が出るかもしれないという、いやはや全く中途半端な半端な状態であったのである。だからその後は数日、大学にも出向かず東北の震災のニュースを見ることにしたと記憶している。
それに気になるのはあの日急いで帰した二人の卒業生のその後であったが、そのことを知るのは一年近く経った頃ではなかったろうか。というのも4月の声を聞く頃には、エジプトも平穏を取り戻し、早々に再赴任となってしまったたからである。そんなわけで二人のことは当然、大地震の被害は良く知ってはいたものの、実のところ原子炉溶解という福島の惨状は全く知らなかった。震災の翌日だったろうか、福島原発の水蒸気爆発の様子は生中継で見ていたというのに、
「単なる水蒸気爆発で、原子炉は安全!」
というテレビ報道を聞いていたことに加え、再赴任の前日阪大に出向いた際に偶然専門家に会ったので、
「原発大丈夫ですか?」
と直接ただしたら
「日本の技術は、ロシアとは違いますよ!」
と心強い返事を頂き、ほとんど鵜呑みにしていたのであった。
さらにエジプトに再赴任直後、これまた原子力の専門家がアレキサンドリアを訪れた際の講演会では
「Nuclear in Japan is perfectly under control.」
の言葉があり、さすが技術の日本と拍手喝采を受けたほどであったことも原因していたのだろう。(この稿続く)
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posted by zen at 00:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白