2020年01月20日

想い出話 5

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薄々は感じ始めてはいたけれど、
「べっぴんやったのう。」
という言葉で、私はR君の本当の気持ちを確認できた気がした。
それにしてもと私は思った。
「20歳も過ぎて、えらい純情なやっちゃなぁ。」
本来R 君はえらく腕白な小学生だった筈である。いやガキ大将だった。そして身長も高かった。幼稚園で初めて会った時、¥私は怖かった。小学生になっても、やはりガキ大将であった。模型飛行機つくりが上手でいくつかの競技会の予選に参加し、6年生の時には大阪府の大会にも泉南地区代表で参加した筈である。ただガキ大将ではあったが、私はいじめられた記憶はない。
ところが中学生になった頃から身長が延びなくなり、かろうじてガキ大将としての面目は保っていたけれど、少しずつ輝きを失くしていた。ただガキ大将失権とは裏腹に、学校の成績は上向きとなったから、人生ゼロサムなのかもしれない。そんな風だったから、異性に目が行くのはいささか遅かったのかも知れず、「20歳の純情」事件の目撃者に私はなったのである。
南海電車の車中あれこれ問いただすと
「大学に行くとき会ったんやしょう。ほんで先生が住所教えてくれて『一度訪ねてきなさい。』言うてくれたんやしょう。」
ということであった。その後どうなったのかは、今となっては知る由もないが、「20歳の純情」よりは進まなかった筈と、私は理解している。
時期も同じころ、R 君と私は阪大の石橋キャンパスに出向くことも多かった。彼の大学のクラブのコーチが、阪大のコーチも兼任しているとのことで、まさかクラブ活動にまでは乗り込まなかったのではあろうが、講義には一緒に出席した。一般教養の、経済や地理、文学などの講義で、私達は最後尾の席に座ってぼんやりと聞いているのであった。
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posted by zen at 10:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白