2020年02月17日

思い出話 26

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「困ったなぁって、何が困ったん?」
と私が尋ねると、
「鈍感ねぇ!」
と返ってきた。そして彼女は訥々と語りだした。
「私は半年ほど前に、ある男性と駆け落ちしたの。好きでも嫌いでもなかったけど、一緒に暮らしたいって迫られ、私も家を出たかったから。でも二三日して、お母さんという人がやってきたら、その男性さっさと帰っちゃったの。馬鹿みたいでしょ。それで私も帰ってきて、元のお勤め先に通いだした頃、バスで君に出会ったの。君は私の目をじっと見て話してくれたので、なんとなく惹かれたは。正直言うと、好きになったのかな?なぜ高校生の君なのか、理由は分からない。君が私を好いてくれているように、私も君が好きなの。といっても私は君より6歳も年上だし、人生経験も君より少しはあるから、善一郎君の気持ちはよく判るは。手に取るようにわかるわ。でもねぇ、現実に君は高校生。それに善一郎君は大学にも行きたいんでしょ。善一郎君が大学終わるの待つと、私30歳近くなるの。待つのはいいわよ。でもね、君は大学に行って、色々経験するだろうし、今の気持ちがどれくらい続くのかなぁ。今の君は、はしかにかっているようなものよ。はしかを治すために、私は夜這いに来たのよ。」
と言って、
「だから困っているの。」
と言ってから
「しばらく年上の恋人になってあげるわ。君は私の年下の恋人。明日は17夜10時に水間観音の踊り場で会うのよ。」
と言って、立ち上がった。私も一緒に立ち上がって彼女の手を握って、
「じゃぁ、明日夜。」
と告げたら、
「意気地なしねぇ!」
と言って、去って行った。
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posted by zen at 00:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白