2020年06月04日

トロントCNタワー

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6月4日(1989年)は、天安門事件の起こった日である。
あの頃の私はといえば、名古屋大学から大阪大学への転勤を一か月後に控えていながら、カナダトロントへの出張で慌ただしくしていた。CNタワーへの落雷を、光学観測しようと提案して、トロント大学やマクマスター大学から招待を受けていたのである。
転勤前の3週間ほどをトロントで過ごしたのだが、この時はすでに鬼籍に入られた空電研究所技官の長谷さんと出張した。空電研究所での先輩のNM さんが設計した、雷放電の進展速度を光学的に測定する装置を、トロント大学の屋上に設置してCNタワーへの落雷を観測した。ただこの年1989年の成果は皆無で、1993年までの5度の夏を経て、大いなる成果を出し、それが一番弟子WDさんの学位論文の一部となっている。
この観測に至った経緯は、その前年1988年スウェーデンのウプサラで開催された国際大気電気学会(ICAE)で知り合った、今はこれまた鬼籍に入られたマクマスター大学の張教授から、
「NMさんや河崎さんの光学観測なら、CNタワーを狙うのが最適だよ!」
と教えられ、Canadian National Science Foundation に張教授に応募して頂いたら採択されたというのが本当のところなのである。トロント大学ヤニセフスキー教授が招待主ということで、大学の宿泊施設に泊めていただいて、電気工学科の研究室に毎朝通った。ヤニセフスキー教授の研究室にはマイク技官がいて日本のアニメーションオタクで、それでも技術的にはいろいろ役に立ってくれた。早い話長谷さんが装置の概念や稼働法を詳しく教え、私達が帰国した後でもきちんと操作可能なように手配した。装置が稼働しだすと天気の良い日は大いに暇で、CN タワーを訪問したり、ナイアガラの滝を訪問したりしたものである。

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posted by zen at 12:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活