お金をもうけたくないとは言いませんが、私がシンガポールに来たのは、私達が大阪大学で研究用に開発してきた雷放電路の可視化装置を実用化し、東南アジアで稼働してこの地域の人達のお役に立ちたいからです。アジア人の作った装置で、アジア人の安心安全を担保する。いつまでも欧米の食い物にはされたくありませんから。
これは、2013年9月、大凡9年ほど前ここシンガポールにやって来た時、迎えてくれた現地の社長が
「河崎がシンガポールに来て何をしたいのだ?お金持ちになりたいのか?高い車を買いたいのか?」
と、私に質問したとき答えたことばである。
いささか気負っていたことは事実ながら、本音であったことは間違いない。
以来苦節9年、徒労、失敗を重ねほとんど諦めていたのだが、先日爺版・折々のことば 3にも書いたようにhttp://zenk.sblo.jp/article/189521277.html 愛弟子のおかげで実現に漕ぎ着いた。 、
https://www.jst.go.jp/pr/info/info1564/index_e.html
https://www.jica.go.jp/english/news/press/2022/20220519_41.html
とはいえ、プロジェクトはようやく形を表し始めただけで、これから6年老骨に鞭うって進んでいきたいと決意している。九年間を無駄に過ごしたなんぞと、決して考えないで。

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