2022年06月01日

爺版・折々のことば 27

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水無月朔日
午後は講義も輪講もないし、気分転換に吉澤君の車で、京都に行かへんか?

常日頃一緒に行動することの多かった吉澤君が車を手に入れた。
黒い車体の日産ブルーバードで、本人曰く
「中古車やけど、安かったしまだまだ使えるんで!」
ということであった。
四年生になって講座配属された後も、通信工学科単位での講義が多かったし。同じ研究室の仲間に声をかけたら、結局川西君、熊取君が参加することとなり、都合四名での京都行きとなった。大阪大学工学部のキャンパスは西国街道(国道171号)に近接しており、あの当時なら40分も走れば京都市内に到着するのであった。
結局私達は八瀬大原界隈を散策したのだがそのきっかけとなったのが、私の言ったこのことばである。私は決してリーダーではなかったけれど、なぜか私の一言が、仲の良かった級友達との小旅行となることが多かった。八瀬大原ではお定まりの、寂光院、三千院と訪ね、紅葉には少し早かったけれど、大学生四人だけの色気のない散策となった。
その帰り、誰かが
「おちがきしゃに寄ってみよう!」
と言い、皆ポカンとしてたら
「それ落柿舎(らくししゃ)やでぇ。」
と大笑いになった。ついでに夕闇迫る化野念仏寺も訪ね、キャンパスに戻った頃にはもう暗かった。当然大学院の先輩からはお𠮟りのことばがあり、あの小旅行が仲の良かった同級生達との最後だったのじゃあないだろうか。

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posted by zen at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白