2022年07月27日

SATREPS 16

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同じ頃、アメリカ人のポスドクが日本にやって来た。愛弟子のA君が、二年間滞在したニューメキシコですっかり干渉計の信奉者になったマイケル君である。
マイケル君とは二年契約で、年俸は600万円。
「大会社の協力を得て、シンガポールでベンチャービジネスを!」
のあてが外れたとは言っても、二年間は石にかじりついてもポスドクで来日する彼を、何とかする責任があった。
まぁ、その苦労話は別の機会にとして、一方マレーシアの製油工場建設地への、雷放電活動監視装置売込みの話である。
営業の若い担当者はえらく乗り気で
「契約が成立すれば、11月1日に稼働できますか?」
という。私は
「受注したとして、本当は半年欲しいところやけど、間に合わせるようにするから。」
と返し、
「だから一日でも早く発注書が欲しい。」
と念を押すことは忘れなかった。そしてL女史の車で、二三度現地調査に出向いた。建設予定地はシンガポールの対岸で、目と鼻の先といった感じであった。
その後も若い担当者は
11月1日運開可能か?」
の質問を、月が新しくなるたびに繰り返した。そして7月になって発注書ではありませんが、購入希望書(letter of intention )が出ましたと私に告げ、
「絶対11月1日には間に合わせてくださいよ!」
と念を押す有様であった。そして私もようやく製作を開始することにした。
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posted by zen at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷の研究