2022年08月31日

芋たこなんきん 2

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田辺聖子の、「私の大阪八景」に引き続き「女の居酒屋」を読んでいる。後者はエッセイで、これを読み始めて、ふっと佐藤愛子さんの作品を思い出した。一時佐藤愛子さんの作品・エッセイに、のめり込むというほどでないにしろ、好んで読んだことを思い出したのだ。お二人とも関西の出身だからであろうか、感性も似ていらっしゃるようで、御立腹の様子がそっくりである。一方根本的に違うのは、同じ罵詈雑言を書かれる場合でも、神戸育ちの佐藤さんには気品さがあり、田辺さんには大阪人のがらの悪さがにじみ出ている。実際文庫本のカバーには、作品の時代背景を考慮して、差別用語も原文のままにしてありますとある。とはいえ私にいわすれば、その差別用語も愛をこめて使うという、大阪人の気遣いが感じられる。この心遣いは、東京の人には判るまいなぁ。
それにしても、あの頃1980年から90年にかけて、関西のおばちゃん達は皆元気でした。佐藤さんは未だに新館を出され、98歳の今も元気ですが・・・。ただ金融ビッグバン以後、失われた10年、20年、30年、関西のみならず日本全体が元気を無くしているような気がするのは、私だけだろうか。そして状況をますます悪くするのは、政府、大企業、ついでに学者も含め、都合の悪い記録は改竄するという悪癖が蔓延、さらには上には諂い下には厳しいという忖度という風潮。今日問題になっている宗教法人の問題だって、政治家のセンセイ達は、知らなかったとうそぶかれる。知らなかったという言葉で交通違反は許してくれないのに、もっと大きな問題なのに政治家のセンセイは許されるという理不尽。我々一般大衆は、こういった不正にもっと腹を立てて良いんじゃないかなぁ
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2022年08月30日

芋たこなんきん

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先週、日本人会の図書室から田辺聖子の文庫本三冊借りてきた。
大阪出身の作家だというのに、田辺さんの作品は、恥ずかしながら今まで読んだことがなかった。ただ、NHKのBS放送で、2006年に放映されていた朝ドラ「芋たこなんきん」の再放送が進行中、これが結構面白くて16年も昔の作品だとは感じさせない出来栄えなのである。2006年といえば16年も昔、しかし古臭さを感じさせないどころか、今年の朝ドラより、かえって新鮮な感じがするほどである。そんなわけで田辺作品を一度読んでみようと思い立ち、日本人会の図書室を訪ねたら、田辺聖子作品なんと、文庫本で30冊以上もあるではないか。
「結構よう売れてたんやなぁ!」
と、私自身の不明というか、今まで興味を示さなかった自身を少しだけ恥ずかしくも思いながら、三冊を選んだ次第。本来はドラマで紹介されていた秘書さんとの絡みの作品があればなぁと出かけて行ったのだが、残念ながら見つからなかった。結局朝ドラの前半部に相当する、「私の大阪八景」に、かもかのおっちゃんを取り上げた二冊を加えた三冊を借りてきて、ここ数日は読書三枚なのである。しかし田辺作品は、大いに面白い。抱腹絶倒なのである
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2022年08月29日

アリスの自我

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我が家の愛犬・アリスのことである。
ある意味、親馬鹿的内容かもしれないが、御容赦を願いたい。
それは犬にも、自我というべきものがあるらしいということ。
アリスは現在満4歳と7ヶ月だから人間に換算すると40歳位というところであろうか。
犬種はプードル。だけに結構言葉も理解できる。例えば就寝前に
「おしっこしてきなさい!」
と声をかけると、とことことベランダに行って用を足してくる。これがアリスの娘のシロ(満一歳)になるとそうはいかないから、歳を経て語彙を増やしているといったところだろうか。
他にも決定的な差がある。
家人や私が出かけるときの見送りである。
エレベーターの前までやって来て見送ってくれる時、アリスはお座りをして見送り、エレベータの戸が閉まると、回れ右をして帰るのがアリス、エレベータに一緒に乗り込もうとするのがシロである。
そして先日。
家人が家の戸口でシロを抱き上げ、エレベータについてこないようにと、家に戻した。ついでにとアリスを抱き上げて家に戻そうとしたら、アリスは唸り声をあげ、抱き上げを拒否した。
「エレベータまで送っていくんっだから!」
と主張しているように私には思え、アリスの自己主張なんだと感心した次第。
愛犬可愛さの親馬鹿かもしれぬが、ワンコなりの自我なんだろうと理解してる。
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2022年08月28日

ディジタル教科書

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いよいよディジタル教科書が始まるという。
記憶が正しければ、まず英語そして数学と順次広げていくという。
こんなニュースを、見聞きすると
「そういう時代なんだ!」
と思う反面、個人的にはディジタル教科書という考えには賛成できないでいる。
取り分け就学児童や低学年の奨学生には、、本音で紙ベースの教科書を使って欲しいと考えている。確かにディジタル教科書なら、タブレット一つで全教科分がまかなえるので、小さい子供達に,重いランドセルを背負わせるという負担を無くせるし、紙資源の節約にもなる。それに子供達に教科書を開けさせる手間が、大幅に軽減できる。
「はい30ページを開けなさい!」
と指示すれば、ほとんど即座に目的のページを、子供達が目にすることができる。かかる意味で、効率的ということになろうか。
ただ一方、教育とはいろいろな無駄を経験させつつ、目的に到達させると考えれば、30ページを開く前に目にした他のページの内容が、いつの日にか芽を出し、成長し、実を付けることもあるに違いない。
初学者にはディジタル辞書よりも、紙ベースの辞書を使わせたいと書いたこともあるが、同じ理由からであった。私自身ディジタルの辞書も使っており、便利なのは認めている。ただ教育するという立場からは、ディジタルかは諸手を上げて賛成できないけれど、そういう時代になっている事実も認めざるを得ないのである。
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posted by zen at 11:56| Comment(0) | TrackBack(0) | 私の主張

2022年08月27日

またまた改竄事件 4

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データの改竄が後を絶たないこと、技術立国日本の名も風前の灯かも知れないことを書いてきた。
それにしても、いつかは改竄の明るみに出るだろうことを、どうして気付かないのか、不思議でならない。こう書くと、
「改竄が明るみに出ないなら、やっても良いのか?!」
と切り返されそうながら、当然いつかばれるからやってはいけないのではなく、自分達の設計・製作した製品が、設計通りの機能を発揮するために、必要な性能試験をしているから、そんな試験でうそをついてはいけないのである。そしてそんなことは製造にかかわる者なら自明の事というのが、この爺の本音なのである。さらにいうなら人間の設計・製作した製品だから、仕様通りに出来上がっていても、思わぬ誤動作のあったりするのが、人の手になる物。完璧、万全はあり得ないのだから、試すことのできる、確かめることのできる最大限を試しているというのが実際の所なんだろう。
こんなことを気ままに書きなぐっていて、脳裏に蘇ってきたことがある。
私は退職する前の10年間ほど、「工学倫理」という科目を担当した。
そして退職にあたって、後輩のある教授から
「河崎先生のノウハウ教えてください。私達には工学倫理に対する理解がありませんから。」
と頼まれ、そのうちにと生返事をしておいたのだが、あの時は心底腹が立った。
「自分達の学生が社会に出ていくというのに、そんなことを考えもせずに指導していたのか!」
と。早い話
「こんな大学教育では、データの改竄終わることがないかもなぁ!」
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posted by zen at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 時の話題

2022年08月26日

またまた改竄事件 3

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経済力、世界第二位を誇っていた1980年代、大企業の多くの生産拠点が海外に進出した。企業のグローバル化といえば聞こえは良いが、安い労働力で利潤を上げるというのが本音だったのだろう。開発途上国にとっても、日本の高い技術を習得できるうえ、賃金という形で国民をたすけることになる。我が国にとっても当然幸いで、いつしか技術大国日本は、生産産業の空洞化を招く結果となったというのが、現実なんだろう。その結果、古い言いまわしながら、額に汗して工場で製造にいそしむなんぞということは、多くの若者にとって、馬鹿らしくとは言わないまでも、興覚めてしまう前世紀の遺物、かつての日本の遺物となってしまったのかも知れない。その結果性能検査で期待の結果が出なくても、
「ここの数字を一桁あげれば・・・。」
なんぞという、安直な方法で、性能試験を合格させてしまう技術者が、ぽつりぽつりと出てくるようになったのではないだろうか。
こういった風潮は、何も製造業に限るものではなく、この爺とご同業の大学や研究所の研究者も御同様で、科学学術論文にもデータの改竄といった醜聞が後を絶たない。
ついでにいうねら、お役人様達の文書も改竄疑惑が後を絶たないようだから、データ改竄病のパンデミックが日本で起こっているのかも知れない。
それでも今は未だ我が国の技術力も何とかしのげているけれど、いつか今日の悪弊がボディーブローのように効いて来て、身動きの取れない事態を招くかもしれないというのが、この爺の危惧するところなのである。
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posted by zen at 12:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 時の話題

2022年08月25日

またまた改竄事件 2

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シンガポールに来てまる9年が経過した。
10年一昔というから、古い言い回しなら一昔前にやって来たと言ってもいえようか。
あの頃来た当座、私が日本人だというと
「日本の製品は、質が良い。なかなか壊れない。」
との誉め言葉を、間違いなく頂いたものである。
例えばあの頃は、朝の通勤バスが渋滞で遅れるとなると、二度に一度はヒュンダイ車の呼称であった。そして乗客の何人が
「韓国車は故障ばかりだ。トヨタやホンダはまず故障しない。」
と、不満げにつぶやいていたものである。
日本製品の品質の高さを象徴する、シンガポールの日常であった。
そしてほぼ十年、最近は路上で故障する韓国車をまず見かけない。
それどころか、
「サムソンのディスプレイは、日本製より安いし質も良い。」
といった話題も少なくない。
昨日書いた失われた30年は、日本の技術力をも下落させてしまったようだ。
この原因、果たしてなんだろうとついつい考える。
(この稿続く)

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posted by zen at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 時の話題

2022年08月24日

またまた改竄事件

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盗賊・石川五右衛門の辞世の句と言われる
「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」
にあるのと同じように、大会社のデータ改竄事件も尽きない。
今回はトラックメーカーの、エンジン燃焼試験のデータ改竄発覚で、全ての販売車種を出荷停止にするという。それにしても技術立国日本の誇りは、どこへ行ってしまったんだろう。ここ数年、本当に次から次と新聞紙面を賑わし、その都度その会社の責任者が頭を下げ、指導者層の人事刷新が繰り返されている。いろいろな会社で繰り返し起こる事件、改竄が発覚すればどうなるかなんてことは、言わずもがなの筈なのに。
以前にも書いたと思うが、私は定年退職前の10年間、工学倫理という必修科目を担当した。
「あなたが、その部品の設計責任者で、欠陥のあることが分かったときにどうしますか?」
なんぞという、中学生にも判るような問いかけから始め、
「会社という組織は、時には欠陥を隠そうとしますよ!」
と、正解のない質問で学生さん達を、ある意味訓練した。
今にして思えば、私なりに今日の姿が予見できていたのか何ぞと、少し誇らしくも思ったりしている。
金融ビッグバン以降、失われた10年、失われた20年、そして失われた30年を経て、今なお失われた40年に向かいそうな雰囲気で、困ったものだと考えている。
(この稿続く)
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2022年08月23日

旅の疲れも取れて

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クアラルンプールの出張からシンガポールに戻って、はや四日も経つ。そして今夕になって、ようやく旅の疲れが取れたような気がしている。73歳の老人には、大層な旅でなくとも思いのほかの負担が懸っているのかも知れない。なんぞとちょっと弱気の虫が頭をもたげている、月曜日の宵である。
40歳台、50歳台の大阪大学教員の現役当時は、週に二回も大阪・東京を往復することも稀ではなかったし、それでも午前7時出勤、午後11時退出という、俗にいうセブンイレブン生活も苦にはならなかった。東京・大阪の往復もさることながら、冬ともなればロケット誘雷実験、レーザー誘雷野外実験、北陸の冬季雷観測に、オーストラリアダーウィンでの観測は短い年でも一か月半。そしてダーウィンには大阪から駆け付け、その足でサンフランシスコに飛んでAGUに参加なんぞと、今にして思えば我田引水ながらスーパーマンのごとき大学教員であった気がする。
懐古趣味はさておき、そのロケット誘雷は来年度2023年の冬季には再開できそうだというし、色々な観測もマレーシア・クアラルンプールやマラッカ界隈で実施できそうだからSATREPS様々なのである。早い話クアラルンプールには、その準備もあって打ち合わせ、意見合わせに行ってきたということになる。そしてSATREPSの最終ゴールは、マレーシアチームへの我々の技術の移転、先の長い仕事になりそうだが、研究を進めながらのプロジェクトだけに、この天邪鬼爺には、うってつけと勝手に考えている。
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2022年08月22日

仙台育英優勝

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高校野球夏の大会、今日は決勝戦でこの様子だと、東北地方の悲願は達成しそう。何せ100回を越す夏の大会で、東北県勢の優勝はないというのだから、悲願といってよいのだろう。ちなみに春の選抜大会でも優勝はない。
翻って下馬評の高かった、大阪桐蔭を下して勝ち上がってきた下関国際ながら、この様子だと勝ち目は薄い。まぁ九回スリーアウトとなるまで、何が起こるか判らないのが野球ながら、下関国際の勝ち目は8回を終わった時点ながら、極めて薄い。
と書いているうちに、9回表も無得点で、仙台育英の優勝が決まった。
文頭にも書いたが、東北県勢としては初めての優勝。優勝は、沖縄や北海道に先を越され、取り残された感もあったけれど、優勝旗がようやく「白河の関」を超えるのだから、東北の高校野球ファンの方々、喜びもひとしおなんだろうなぁ。今アメリカ大リーグで活躍中の、ダルビッシュや大谷を擁しても成し遂げ得なかった東北県勢の優勝。天邪鬼爺ながらここは素直に祝福の言葉を送っておこう。
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posted by zen at 16:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 時の話題