2022年09月07日

ヤングケアラー 2

⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
小学校3年生だったか4年生だったか覚えてはいないけれど、学校から帰ると祖母が玄関先にいて、
「善一郎、学校から帰ったんか?」
と迎えてくれた。その頃には、私がおばぁさんと呼んでいた祖母の妹と一緒にいるのが普通なのに、なぜか祖母独りであった。私は適当に返事をしてランドセルを置きに家に入ってびっくりした。台所のあちらこちらに祖母の大便が転がっていたのである。私はそれまでにも、おばぁさんが祖母の不始末を片付ける有様を眼にしたことがあったあぁので、ぎょっとした半面、
「このまま放っておけへんなぁ、片づけなしゃぁ無いなぁ。」
と、考えた。ただその前に向かいのT家に行って電話を借り、小学校に電話をした。
電話口に出た母に
「あぁちゃん、おばぁちゃんウンチもらしたぁるで。」
と告げたら、母は
「私が帰ったら片付けるよって、そのままにしときなさい。踏んだりせんよう気ぃつけや。」
と応えた。それでも家に帰った私は、祖母の漏らしたウンチを拾い、雑巾で畳を拭いた。
その様子を見ていた祖母(おばぁちゃん)は
「善一郎、掃除か?ご苦労さんやなぁ。」
と、声をかけてきた。私は
「おばぁちゃんのウンチやんか。しっかりしてぇな!」
と返しながら、おばぁさんのしていたように、祖母の二の腕をつねった。それでも祖母は、痛いというそぶりも見せず、にこにこと笑っているだけだった。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 00:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 時の話題