昨日の天声人語氏によれば、昨日は「世界トイレの日」だという。
世界人口80億人、そのうち4億9千万人が、トイレの無い生活を強いられているという。この6%強を多いとみるか、少ないとみるか。
尾籠な話ながら、1990年代中頃まで参加した、石川県の獅子吼高原でのロケット誘雷実験、用を足すのにスコップを担いで林の中に行ったものだ。同じころ実施したインドネシアでの誘雷実験の時も同様であった。両実験とも10日間余りの山籠もり生活で、文明社会とは隔絶された環境下だったのでやむを得ぬ仕儀だったということになろうか。
これを遡る10年余、九頭竜川河口での雷観測、この時は近くの発電所にお願いして、トイレを利用させてもらった。近くといっても車で5分はかかる距離だったと記憶している。
その前後に行ったノルウェーでの雷観測、この時は20年近く前に亡くなられた空電研究所の竹内先生とご一緒した、正確には連れて行ってもらったという事になろうが・・・。ノルウェー国内での道中はノルウェー人のヒュッセさんの運転で、空港から数時間の移動中、三人ともどうも我慢できなくなり、俗にいう立○○を強いられたことも覚えている。
世界トイレの日の話題から、古い思い出にいきなり飛んだのは、雷放電の野外観測というと、生活権を担保するという意味から、トイレの確保はいの一番い考えねばならぬという理由からである。
さらに忘れてはならないのは、確保したところで行きたいときに自由に行けるという環境は必ずしも保証されないことで、だから腹具合には可能な限り注意しなければならないというのが、長年の積み重ねによる知恵。野外観測にかかわって40年余、胃腸の状態管理には一日の長ができているという事になろう。

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