昨日の天声人語氏の紹介している名言、
「翻訳とはしょせん誤解である。」
は、評論家の柳父章さんの言葉だという。
一か月半前から。天邪鬼爺の私が何度か主張している、
「会議では、和集合ではなく積集合で合意するべき。」
に通ずるところもあって、
「わが意を得たり。」
と、一人悦に入っている。
話に飛躍があるので、分かって頂けないかもしれないので、他の例を挙げさせて頂くと、
「I love you を、月が綺麗ですね。」
と訳した夏目漱石の件も、通ずるところがある。
七年か八年前、英国人の友人に「忖度」の意味を聞かれ、
「目上の人の本音を慮って、目下の者が自ら目上の人の希望するようにふるまう事。」
と説明したら、
「意味は分かるし、そのような行動をとる人もいるれど、英語には一語で現すことのできる単語はない。」
と、教えられたことも同様。
さらにここシンガポール人との会話で
「Don’t you mind if I join the meeting?」
という問いかけに、YESと応えて参加を許す者が多い。EnglishではなくSinglishと揶揄されるゆえんなのだろう。
という事で、二三日この話題を続けたい。
(この稿続く)

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