2023年01月08日

雷放電の観測 36

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観測器がトリガされた時刻のデータを、ともかくも全部印刷したという、ブルック教授からの大作(労作)には、大いに驚いた。我々の電界アンテナは、ブルック教授の設計を、デッドコピーしたものだし、記録系は共に1MHz8ビットのAD変換器で、記録長は1Mbyteとまったく同機能となっていた。
だから私も記録された波形を全部出力をすればよいのだろうが、A4用紙2500枚というのは、無駄も多かろうと考えると、全部印刷するという勇気は、なかなか湧いてこなかった。それでブルック教授の出力を、先ず点検することにした。当初予想したように、まったく意味のない出力もあったけれど、7〜8割以上は、落雷に伴うものや雲放電に伴うもので、教科書でKチェンジ、Jチェンジとして読んだ覚えのある現象らしい波形も多かった。そして興味を持てそうな観測結果と同時刻の波形を出力してみたら、同じ場所に設置してある装置の観測結果の多くは、ほぼ同じであった。そんな100例ほどを印刷してともかくブルック教授に送った。一月ほどしてブルックさんからは
「お前のデータは多分大丈夫だ。装置に自信を持っていいが、電界アンテナは俺のものだから!」
と、冗談も付け加えられた返事が届いた。
一方離れた場所に置いた電界観測との比較は、時
刻の対応が容易ではなく、多地点での観測の難しさを知らされたというのが、現実であった。とはいえ電界観測の正しさには自信が持て、マズールさんも気に入ってくれ翌年のフロリダ観測となるのであった。
(この稿続く)
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posted by zen at 23:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白