2023年01月09日

雷放電の観測 37

⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
次の年の観測に先だって、マズールさんから
「フロリダのオーランド空港でやろう。僕はハイスピードカメラ、ニューメキシコやフランスのグループは干渉計を稼働するから。河崎とブルックは、電界観測の担当だ!MIT のアールも参加するから・・。」
と、知らせが入った。この2年目の日本からの参加は、またまた岐阜大のTNさん、阪大技官のYKさんそして私の三名であったが、昨年とは違い、自動観測ながら誰か一人は必ず現地に滞在するよう、日程を調整した。そして私は後半のほぼ一か月をフロリダに滞在し、終了後は機器を撤去し日本に送り出してから、オクラホマ経由で帰国した。残念ながらこの年ブルック教授の参加はなかった。
「2500例も記録した、去年の結果を整理しないと!」
というのが、不参加の表向きの理由であった。
この観測期間中マズールさんの高速度カメラは、雲底を蜘蛛の子を散らしたように走る放電路を捉え、アールさんと二人して「スパイダーライトニング」と名付け興奮していた。それに時間対応が不完全ながら、ニューメキシコの干渉計が光学観測によるスパーダーライトリングと似たマッピングを示しており、
「雷活動末期のアンビルに存在する層状の正電荷を中和する現象なんだろう!」
と、予感できた。
ただこの想像を、干渉計の結果と合わせてマズールさんが論文にしてしまったので、共同観測したみんなからは顰蹙物であった。そしてブルック教授の不参加の理由も、似たようなところにあったのだろうと、私は考えた。
(この稿続く)
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 19:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白