2023年01月20日

雷放電の観測 47

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1990年代、レーザ研が「誘雷実験」を行った福井県三方郡美浜町の岳山周辺に、我々は雷放電の観測を実施していた。もちろんレーザ誘雷実験にも参加し、レーザ照射のタイミングを、雷雲による電界を測りながら、レーザ研グループに提供していた。参加したのは主として学部四年生や修士課程学生であったが、現在岐阜大学の教授となっているWD君、これまた現在母校大阪大学の教授となっているUT君が中心であった。
WD君は、誘雷塔と我々が呼んでいた、山頂に立つ地上50mの塔先端にフィールドミルを取り付け、さらに100m近く離れた地上にも同じフィールドミルをおいて、同時観測を行った。目的は、高さ50mの塔が電界をどれほど強めるかを、観測的に明らかにすることで、両観測の比較をしたところ、きれいな直線性が認められた。つまるところ、地上で電界をモニターしていれば、塔頂の電界強度が推定でき、レーザ照射のタイミングが容易に判断できるといった具合だった。一方UT君は、以前この稿で紹介してきた、LF・MF波帯の電界測定器を適当な距離を離して5.6基設置し、GPSを利用してマイクロ秒の精度で多地点での観測の時間合わせを実現した。その観測結果は、雷放電の開始に関しての新しい知見を提供、アメリカ地球物理学会誌に掲載され、UT君の出世作となっている。ちなみにWD君の論文も同じ地球物理学会誌ではなかったろうか・・・。
(この稿続く)
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posted by zen at 09:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白