子育て支援の論戦が、国会で盛り上がっている。
政治家センセイ達の論戦は、彼らに任せておいて、天邪鬼爺なりの存念を披露する。
かつて、そう爺がまだ子供だった頃だから半世紀以上も昔、家庭と言えば二世帯、三世帯同居が当たり前だった。だから子供は、爺や婆が世話をするのが普通だったし、近所の子供達もお世話になったものだ。いたずらっ子は近所の大人達に叱られもした。ただあの頃、つまりもはや戦後ではなくなった頃、集合住宅が多く建てられるようになり、都会の子供達の中には、「鍵っこ」と呼ばれる共稼ぎ夫婦の子供が現れ始めた。ちなみに田舎育ちの私の町内では、夜間以外は鍵をかける習慣などないのが普通だった。それに私など母子家庭で、母は小学校の教員をしていたので、放課後帰宅しても誰もいないのが普通であったので、「鍵っ子」と呼ばれたいと考えたりもしたものである。
いずれにしても社会情勢はすっかりあの頃とは変わってしまい、今日近所の子供に声をかけようものなら、変なおじさんと恨まれたりしかねない。
ただ私個人としては、子供は社会が共同して育てるものと認識している。
(この稿続く)

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