2023年02月12日

軽いやぶにらみ

⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
小学校6年生の頃だったと思う、級友の何人かから
「善ちゃん何處見てるんか、わからへんなぁ?」
と、指摘されるようになったことを覚えている。
今から考えると、あの頃から左眼の近視が進みだし、俗にいう軽いやぶにらみになり始めていたのだろう。結果的には、高校2年生の1月に左眼の網膜剥離を患うのだから、まるで無縁ではなかったのかもしれない。手術前には利き目は右眼となっていたので、高校に進学する頃はかすかにある自身のやぶにらみが、コンプレックスとなっていた。テレビタレントには軽いやぶにらみの方も少なくなく、かえってそれが人気の一つにもなっているようだから、コンプレックスを感じることなどない筈なのに、とりあえず多感な高校生だった私としては、避けてはは通れない身体的弱点の一つだったのかもしれない。ただ網膜剥離の手術に続いて右眼の近視も進みだし、結果的には眼鏡をかけての毎日となった。そして眼鏡はかすかにあるやぶにらみを隠してくれるので、コンプレックスはすっかりなくなった。
以来半世紀以上を経て、数か月前に私は白内障の手術を受けた。
白内障の手術では、目のレンズを切除し、人工レンズに変えてしまうのだが、老眼の矯正を人工レンズですることになり、近くは左眼を効き目とし、右眼を遠距離用の利き目とするようになった。それゆえ高校生の頃気にした軽いやぶにみはすっかりなくなったけれど、困ったことが起こった。それはパスポートの顔認証が、うまくいかなくなったのである。顔認証の一つの要因は、多分瞳の間隔なんだろうと思案をしてみると
「なるほど!」
と合点がいく。合点がいっても現実には、少しだけ厄介な問題なのである。
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 13:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活