礼儀と行儀の話題は、昨日で終わるつもりでいた。
ただこの爺自身が被害者になったこともあって、もう一日続けたい。
数日来h引っ越しの作業が続いている。加えて夕立の多さもあって、洗濯物が溜まり気味。それで近くのコインランドリーに出かけた。
洗濯機に衣類を入れ、両替機の前に立ったら、
「洗濯機を使用しない方の両替は、お断りします。」
と貼り紙がしてあって、両替機は使用不可のランプ点滅しているではないか。
どうも不埒な若者達(?とは限らないかな?)が、両替をして店主が迷惑うしているらしい。店主の御苦労はさておき、これでは爺自身が大いに迷惑、本当に困り物である。止むを得ずコインランドリー隣の、アリスやシロが散髪してもらっているグルーマーさんを訪ね事情を説明したら
「あいにくコインは無いですねぇ。二ドル紙幣になら替えてあげられますが。」
とのこと。止むを得ずその隣の花屋さんを訪ねたら
「コインは無いよ。」
とにべもない。結局一軒ずつ訪ねてみたけれど、結果は同じ。そしてヘアーサロンでは
「この界隈ではコインはないだろうから、表通りの中華料理店か中華饅頭店まで行ったら。」
と教えられ、結局自宅近くまで戻って必要最低限を調達できたので、まずは洗濯をとコインランドリーに戻った。
とはいえ乾燥機を使うにはいささか足りないので、洗濯機の動き出すのを確認して、再度コインを求めて「三千里」の行脚に出かけたら、最初親切に教えてくれたヘアーサロンのおかみさんが私を認めて小走りで出ていらっしゃって、
「一ドルコインで10枚集めましたよ。」
と、有難いお言葉。
「これで洗濯が終わるまで少し休めるなぁ。」
と、コインランドリーに戻ったら、残り10分程で洗濯が完了というところであった。
ともかくも一息と椅子に座っていたら、えらく身長のでかい若者二人が覗き込んできたので、
「洗濯をしたいなら、まず一ドルコインを作って来なくてはだめだよ。両替機は稼働していないから。」
と教えてあげたら、いそいそと出て行ってすぐに戻って来た。
「早かったねぇ、どこで一ドルコインに替えたの?」
の問いには、
「一軒向こうの花屋さん。」
と、二人で40ドルほどを持って帰り、洗濯を始めた次第。
聞けば、この若者達アメリカのアラバマから石油関係の仕事で、三か月間ほどシンガポールに滞在とのこと。
「シンガポール人は、西洋人には親切だからねぇ!」
と、素直に喜んでいた。ということで、明日にまた。

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