2023年02月20日

講演のあり方 3

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講演のあり方の話題を続けている。
この天邪鬼爺の場合、同業者との意見交換の場である学会等と、専門外の方に雷のあれこれを説明する啓発活動の二つがある。大きく分けて、二つに分かれるというべきかもしれない。学会等の場合は、持っている知識背景は演者と聴衆の共通部分は多く、比較的話しやすい。とはいえ、研究発表である以上、講演者の新たに工夫した部分もある筈で、聴衆が全て分かる筈と考えていては、大きな思い違いとなる場合が多い。一方学会の口頭発表は、講演する側の新規性を披露し、ひょっとしたら間違っているかも知れない部分も、洗い出すという意味合いがあるというのが、私の理解なのである。だから、一人合点の講演はあってはならないと、私は考えている。
翻って、同業者の多くの場合は、ご自分達の研究内容の宣伝と考えていらっしゃる場合が少なくなく、だから研究室の学生が発表する場合、徹底的に練習して「代理戦争」を学生に強いるというのが、実際のところだろうと、天邪鬼爺は理解している。
次に一般の聴衆への講演である。この場合は、講演者の宣伝であってはならないし、独りよがりであってはならない。だから昨日も書いたように、あくまでも演者と聴衆の情報共有、Interactiveがマスト。講演者は、聴衆の反応を確かめながら、話を進めていく必要がある。もちろん今日の場合、パワーポイントなる文明の利器のお世話になるわけだが、その資料つくりの際、通り一遍の作成ではなく、資料を作成しながらのイメージトレーニングをするのがよろしかろうと考えている。ついでに言うなら学生諸君の、卒論発表の場合は、聴衆の教授先生達が素人というのではなく、学生を試してなんぼ、ハメてなんぼのつもりでの試問会なので、意外と素人っぽい質問をして、試問される学生諸君が見事に引っかかるのである。
このように偉そうに書いてはいるが、講演はいかに経験を重ねても、うまくいく時ばかりではない。
「今日は、ほんまにまずかった!」
と臍を噛むことが、古希を越えてしまった今でもあるというのが実際のところである。(この稿続く)
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posted by zen at 21:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 私の主張