2023年03月11日

KL紀行 3

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東日本大震災から12年

マレーシア滞在の最終日の昨日は、午前中に日本語訳すると「環境技術開発」とでもなるだろうか、ベンチャー企業を訪ねた。230310 Environment Tech.jpg
五年間のプロジェクトが成功の際には、いや五年以内でも目途が立っていい成果が出るようなら、その会社に観測データーのハンドリングや販売を願えればという目論見があっての訪問である。すでにこのプロジェクトのマレーシア側代表のRiduan さんが一度訪ね、地ならしを始めてくれており、それなりに和気あいあいの話し合いとなった。それに少し驚いたことに、すでにかつての同僚が訪問して装置の紹介をしてあったと。四年前にはリモートかメールベースでの議論もしてあったようで、この爺の名前をしっかり認識してくれていたのには驚いた。
守秘義務にあたるかどうか、詳細は教えてはくれなかったが、スマートアグリカルチャーなる製品(実際はソフトウエア)を開発中で、元気そうな若者四人が端末機にへばりついていた。ちなみに男女比率でいうと1:3であり、我が国で話題となっている女性の社会進出の点では、日本はもはや後進国かと痛感させられる思いであった。
(この稿続く)
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2023年03月10日

KL紀行 2

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クアラルンプール三日目を迎えている。
一応予定通り、今日の深夜にはシンガポールには戻れそうで、とりあえずホット一安堵。早い話昨日までの「予備調査」は、MT君やマレーシアの学生さん達の頑張りもあって、順調以上完璧未満といったところだろう。
さらには昨日の予備調査に訪れた三か所は、背景雑音も一瞥して、
「予期した以上に、低いやん。」
といった具合で、KLIA(クアラルンプール国際空港)を飛び立った旅客機が、上空を飛ぶ時に出す「信号」が受かるほどなのである。
だからVHF波帯干渉計観測もきっと順調にできるはずだし、MF帯の放電路可視化も多分大丈夫だろうと、例によって楽天的に構えている。予備調査の成果はさておき、
「それにしても暑かった。」
シンガポールと同じように先週は雨が続いたというが、MT君がマレーシア入りしたとたんの快晴続き。さすがに昨日の午後はパラっと一雨来そうになったが、それでも作業完了まで持ちこたえ、荷物を積み込んだ車が走り出した途端の雷鳴と、大雨であった。
MT君が観測に行くと、雷雨が消えるというジンクスがあって、ダーウィンや北陸では大いに困ったのを思い出し、
「機械が順調に稼働するようになったら、もう来たらあかんでぇ!」
と、減らず口を投げかけてしまった。ただマレーシアのマラッカ、クアラルンプール界隈の雷雨日数、年間200日だから、本当のところ心配は不要であろうと、信じたい。
(この稿続く)
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2023年03月09日

KL紀行 1

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マレーシア・クアラルンプール(KL)に来ている。
いや正確には、KLの南に位置するプトラジャヤに来ているというのが正確。
弟子の恩で実現の運びとなったSATREPSの準備もあって、そのリーダーである弟子MT君のお供といったところである。この御供、本来なら日曜日から来る予定だったが、引っ越しのごたごたもあって、MT君に遅れること三日のマレーシア入りである。
シンガポールからクアラルンプールまで、僅か一時間の飛行時間。
ながら、・・・である。
以前にも書いたことがあるように、私は若い頃から、搭乗して座席に付くと眠ってしまう傾向にあった。それは国際便であれ、国内便であれである。
例えば大阪から東京までに利用でも、離陸の時を知らないことが多く、さらには着陸態勢に入ってようやく目が覚めるという有様なのであった。そして今日も同様で、隣の席にパキスタン人の御夫婦が座ったのまでは覚えているが、その後すぐ眠ってしまった。
そして目が覚めれば、搭乗機はもはや着陸態勢に入っていた。この習慣というか癖は、歳をとっても変わらないようである。
(この稿続く)
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2023年03月08日

春近し 4

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昨日の気象学に関しての恥ずかしい質問以外にも、何度か恥ずかしい質問をした記憶がある。このあたりが、独学で「一般気象学」から初めて、気象学を勉強した私の弱点なんだろうと、考えている。
ほかの例に、こんなのがある。
対流圏界面である。
教科書を読んだときは
「なるほど!」
と、納得した。
私のいとこ筋にあたる同業者に、YD君というのがいる。
ちなみにYD君は結構著名な、気候学者である。
私が空電研究所に席を得てすぐの頃、彼がまだ大学院の博士課程だったころだと思うが、雷雲の話をしていて
「積乱雲の鉄床雲の高さは、対流圏界面なんですよねぇ!」
とつぶやいたので、
「なんでそんなん分かるん?」
と、問いかけたら丁寧に教えてくれて
「善さん電気系やから、こんな勉強してないですよねぇ!?」
と、続けた。
この会話が、私が気象学を独学ででも勉強せねばという気持ちになったきっかけでもあったのだろう。
降水は循環している、対流圏界面は雷雲の蓋。
まだまだあるけれど、自身の恥を売るのはこのブログの目的でもないので、この話はこれくらいにしておこう。そしてマレーシア・クアラルンプールに向かう。

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2023年03月07日

春近し 3

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ずいぶん前置きが長くなっている。
ただもうしばらく、これを続ける。
1989年6月、私は大阪大学工学部電気工学科電力工学研究室(松浦研)に、席を得た。空電研究所の助手となって10年間の「雑巾がけ」の末、ようやく昇進の機会を得たのであった。それを機に気象学の教科書も読み漁り、
「どうせ雷放電の研究やるんやったら、気象学会にも発表して批判を聴かなあかんのちやうか?」
と、考えた。ただ名古屋の国際会議場で開催された気象学会での反応は、雷放電開始の詳細な議論には冷ややかというよりは、何やらお門違いといった感じで、発表している私にすれば砂を噛む思いであった。ところがレーダー画像と雷放電の分布との比較の内容を話し始めた途端、食いつきが180度変わったように感じられ、
「わざわざ名古屋まで発表に来た甲斐があった!」
と、胸をなでおろす気持であったことを覚えている。そしてこれ以降は、国内会議にあっては、電気学会と気象学会の両面作戦、国際会議にあっては、AGUとICAEが主な発表・討論の場となっていった。
その甲斐あってというべきだろうか、私はTRMM(熱帯降雨観測衛星)に搭載されるLIS(Lightning Imaging Sensor)の、日本側PI(Principal Investigator)となる機会を得た。
とここまでが前置きで、ここからが本題である。
TRMMの国内会議で、
「熱帯地方の降雨が、増加傾向にあるらしい。」
という話題を提供なさったNさんに、懇親会の立ち話で
「増加傾向と言っても、地球上の水の量は決まっているのですから、最大値以上には増えないんちゃいますか?」
と尋ねた。Nさんはにっこりと笑いながら
「降水は気化して水蒸気となり、次の降水となるんですよ!」
と優しく教えてくださった。
いかに電気系の学問が私のバックグラウンドとはいえ、実に恥ずかしい質問をしたと、自身の浅学を改めて認識した。(この稿続く)
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2023年03月06日

春近し 2

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内容的には、昨日の続きというわけではないが、敢えて続きの形式をとっている。というのも、昨日長雨の事を書いていて、四半世紀も昔のことを思い出したから。そして今日の話題は、その四半世紀昔のちょっとした事件についてである。
この天邪鬼爺、大阪大学工学部の通信工学専攻で、博士の学位を得た。工学的立場からの電磁界理論という範疇に含まれる内容であったと、爺は信じている。そして名古屋大学の空電研究所に助手の席を得たのが1979年、爺は工学者から雷放電物理(大気電気学)科学者に、華麗(?)なる転身を遂げた。
転身が確実なものとなるまでには、雷放電関係の論文をJGRから探してきて、ある意味むさぼり読んだ。当然放電・高電圧の教科書もあれこれ漁った。そして1985年にはスウェーデンのウプサラ大学気象研究所に一年間のサバティカルに機会を、雷放電研究のボス故竹内助教授の計らいもあって得ることになった。雷放電の研究には、気象学的側面と電力工学的側面の二つがあり、「似て非なる」というのが正直なところ。この爺の空電研究所に入った頃には、なぜか研究室の顔は、電力工学的側面に向いていた。確かに気象学会の年次大会には参加して発表もしていたようながら、電気学会の高電圧研究会が主な発表の場であったと記憶している。30歳前半だったこの爺も、竹内助教授や先輩助手のNMさんに連れられて、高電圧研究会に参加した。その一番最初は京都であった。今となっては覚えていないが、多分関西電力の保養所での宿泊ではなかったろうか。季節は七月、祇園祭の最中で大雨の日であった。
<この稿続く>
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2023年03月05日

春近し

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明日は啓蟄。
奈良ではお水取りも開始した。今年は桜も早そうという。
まもなく春が日本にやって来る。


一月末は雨の日が続き、
「例年にはない!」
とシンガポール人がこぼしていた。
二月になってようやく、毎日が晴れの状態が続いていたというのに、三月の声を聴くと、これがまた毎日が雨といった具合。
「中華正月から、三月にかけては雨が降らない。」
の例年の、真逆である。
そんなわけで我が家のワンコ達のフラストレーションが溜まっている。
それでも、小雨をついてマンション内の散歩を試みる。
どの家庭も御同様なのだろう、よそのワンコさんと頻繁に出くわす。
我が家のシロは最近やけに強気で、大概のワンコには吠えたてる。
先日など、ブルドッグにでもかかっていきそうで
「シロ!あのワンコお前さんより強いで!」
と、話しかけても平気の平左、雄たけびがけたたましい。
悲しいけれど、そんなシロはマンション内ではすっかり有名で、エレベーターに一人で乗り込んだら、
「今日はシロはいないの?」
と尋ねられる有様。
いやはや躾不足で、恐縮、恐縮。
(この稿続く)
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2023年03月04日

予定通りには?

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3月5日から予定していたマレーシアへの出張は、3月8日からに変更した。
リーダーのM 君には申し訳ない事となったが、シンガポールでの案件がいくつも重なって、身動きが取れなくなったというのが、本当のところ。
まずお世話になっている当地の会社、社長が急遽出張先からネット会議を招集しての打ち合わせ、ただ基本中国語でのやり取りだったので、この爺には分かりにくかった次第。
「英文の利用者マニュアルはあるのか?」
の問いかけには、
「いや中国語だけ。Jeremyがそのうち英訳版を作る。」
との事で、さすがにこれでは内容不明のまま、放っておくわけにはいかないと判断した次第である。
二つ目は、引っ越しの件。家主からあれこれとクレームが出て、爺のできる対応はさっさと済ませたのだが、オーナーやエージェントは結論を出さない。以前にも書いたが、シンガポールに来て三度目の宿替ながら、元のオーナーがこんなにもごねるのは初めて。いずれ権利金は帰って来るだろうと高を括って出張したら、はてさていつになることやらと心配が先に立ち、
「契約書の二週間には権利金を変換する。」
という文言を頼りに、
「それなら二週間目を待って!ちょうど会社の案件もあるし。」
と、これまた判断を重ねた。
最後はマレーシア案件の装置製作、相棒から
「原材料費が高騰して。」
と泣きが入って、二年以内の設営を守るにはこの種の問題を早く解決する必要がある。マレーシア後に、日本行きが入っており、月曜、火曜の二日では解決しないだろうが、それでも日本から帰ってとなると、三月も末日になってしまう。だからまずは方針をと考えた次第が、三つ目の理由なのである。
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2023年03月03日

シロの下痢止まった

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弥生三日、雛の節句 早い話が雛祭り

我が家のシロ、ようやく下痢が止まった。
一昨日獣医に連れて行って、下痢止め、虫下し、抗ウィルス薬を投与され
「下痢止めは、下痢が止まったらやめてください。」
との指示ももらって、虫下しは以外は、それでも一週間分はあったろうか。
「日曜日に下痢が終わったかどうか、確認の電話を差し上げます。」
と、えらく親切な獣医さんである。
「下痢が止まったら、下痢止めや抗ウィルス薬はどうしましょう?」
の問いかけには
「抗ウィルス薬は最後まで飲ませてください。下痢止めは、残しておいてもし今度下痢したら、連れてくる前からでも飲ませてあげて。」
と、返って来た。
まぁ私としては、ワンコ達のホームドクター的な役割を期待しているので、こういったアフターケアも大いにありがたい。ともかく
「便には寄生虫もいなかったし、下痢の原因は何かをつまみ食いしたのが原因では?」
との診断であった。
先日も書いたように、物言わぬワンコ達だけに
「診察室では元気でしたから、多分重病ではないでしょう。」
と、気休め的な言葉を頂き、だから
「それならなんで三種類も薬が出るねん?」
と、まぜっかえしそうになった。
「物言わぬ君達だから、世話が大変だ!」
と、シロに語り掛けたらうれしそうに尻尾を振っている。
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2023年03月02日

弥生の憂鬱

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やはりウクライナのことが気になる。
モスクワがドローンによる攻撃を受けて、火災を起こしているというニュースもある。
ロシア軍の一個大隊が壊滅との報もある。一方新聞報道では、ウクライナの地図の大半(?)が、侵略を受けてと色付けされていたりする。
くどいの三乗かもしれぬが、ロシアの侵略は明らかに間違っている。
ただプーチン大統領にしてみれば
「最初にウクライナにちょっかいを出し、西側に引き込もうとしたのはアメリカやNATOだ!」
の言い分がある。時の流れ故、旧ソ連の東側諸国の多くが、共産主義を捨ててNATOに参加したのはやむを得ないところだろうが、喉元に近いウクライナは同じようには、いってもらいたくないというのが本音なんだろう。とはいえ時の流れにあらがったとしても、大統領一人の思惑ではどうにもなることはない。なんせ純粋な共産主義は成り立たないことが、歴史が証明した(と、この天邪鬼爺は了解している)から。いずれまた違った証明を歴史がするとしても、である。
とはいえ、ゼレンスキーウクライナ大統領の要請に応え、合衆国やNATOが武器供与するのは、それぞれの国の武器商人を太らせるだけで、ロシアの侵略を止めることにはならないだろう。ましてや第三次世界大戦は、絶対起こしてはならない。
大統領の主義主張はともかく、ご本人が次の選挙に有利な展開を期待して、大衆の顔色を伺いながら右往左往するのは、爺には我慢ならない。
とはいえそれが政治なんだろうが・・・。
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