2023年05月09日

Ultimate Interferometer 5

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今日では、中国のグループやマレーシアのグループが、「VHF波帯広帯域干渉計」と称する装置を製作し雷放電の観測に供している。
マレーシアのグループが広帯域干渉計を取り組み始めたのには、インドネシアのバンドンから大阪大学にやってきて、工学博士を修めたレディー・マルディアナさんの影響と聞かされた。東南アジアの国際会議で、レディーさんが「広帯域干渉計」についての発表をしたらしいのである。ただレディーさんの知っている干渉計は2003年か4年当時のもので、大阪大学ではさらに改良を加えている。それからレディさんは、相互相関係数の最大値を与える時間差を、受信されたパルス間の時間差として採用、「理想化された時間差法」に拘っていたので、私の定義から言うと干渉計にはなっていない。マレーシアのグループのデータ処理法について、詳しく調べたわけではないけれど、多分レディーさんの手法を踏襲しているのだろう。
一方中国のグループについては、1997年か8年岐阜大学のプロジェクトで中国の奥地で雷放電の観測をした際、多チャンネルディジタルオシロスコープを記録系として利用していた、開発途上の装置を持って行ったら、次の年には同じ仕様の装置を製作していた。それ以来、彼らも「広帯域干渉計」を観測に用いている。
ただ、私が気にしているのは、
「受信機の帯域、その帯域での利得は概ね一定になっているのか?」
という、素朴なしかし根源に関わる疑問なのである。
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posted by zen at 12:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷の研究