2023年05月12日

Ultimate Interferometer 8

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今日は私達が取り組んできた「広帯域干渉計」の、ディジタル記録について述べたい。取り組み始めた頃は、多チャンネルディジタルオシロスコープに、メモリーを増設することから始めた。VHF波帯(20−80MHz)のアナログ信号をディジタル記録するには、少なく見積もっての200MHzでサンプリングする必要があり、それも少なくとも3チャネルとなると、専用のAD変換器を設計する必要がある。当時(1990年代後半)には、まだまだ高速サンプリングのAD変換器は高価だったし、特別に注文するための予備観測による確認も必要であった。それにディジタルオシロスコープだと、連続記録やパルス毎にトリガーしてのイベントトリガー記録のいずれもが可能で、予備観測には十分の代替え機であった。そしてこの予備観測は、国内はもとより中国の奥地やオーストラリアダーウィンで実施、期待以上の成果を上げ、最終的にはSD社に、イベントトリガ方式で、イベント間のデッドタイムは1マイクロ秒以下、記録可能総イベント数は2000パルスとして共同で開発した。上限を2000パルスとしたのは、デジタルオシロスコープを利用しての予備観測では、充分目的を果たせた、言い換えれば
「トリガーレベルをうまく調整すれば、一雷撃の記録には十分!」
と、考えたからである。
ただその後、
「これでは、双方向性リーダーの確認に不十分であろう。」
と気付き、連続記録方式に舵を切ることになるのだが、それはまた明日にでも。
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posted by zen at 13:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷の研究