長月晦日 なのに旧暦では昨夜は中秋十五夜
日本の故郷の友人から、今日は月見というメッセージに添えて
「月見の団子を用意してお供えします。すすきや萩は家の周りに一杯です。」
との知らせ。
私達の町内ではかつては、小芋と団子のすまし汁を縁側において満月に備えていた。だからそんな知らせを聞いて、
「まだ今でもやっているんだ。」
と、懐かしんでいたら別の知人から
「今日は月見です。さっきまで外で子供達が騒いでいましたが、静かになりました。」
とのメッセージがSNS届いた。
私が子供の頃、月見と言えばご近所の団子や供え物をこっそりと頂戴しに出かけたもので、そんな風習がまだ残っているのかと訝しく思って、早速に
「今の子供はまだ団子つきやってるのですか?」
と、問い合わせたら
「うん、あるでぇ。我が家も見事に採られてしまって、もうなんも残ってないなぁ。」
との事、10年ほど前だったろうか、そんな風習はもうなくなったと聞かされていただけに、思わず嬉しくなった。
家の中の大人達は、子供達のやって来ているのを分かったうえで、自由にやらせていて、月見団子のなくなった頃を見計らって
「こらー!」
と声を上げ、我々子供は一斉に逃げる、ある意味御約束の大人と子供のゲーム、それに気づいたのはずいぶんと大人になった頃であった。

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