うるう年 2月29日は四年に一度
マレーシアのDIDと簡略されて呼ばれているDepartment of Irrigation and Drainage(直訳すれば灌がい排水省)のダム湖の一つを、一昨日訪ねた。LF観測やVHF観測のアンテナを置く場所を求めての行脚一環である。入り口には「Air Selangor」の看板がかかっており、Air はマレー語で水の意味らしいので「Serangorダム」といった意味合いなのだろうか。ちなみにSerangorは首都クアラルンプールを取り囲む形の、日本風に訳すなら「Serangor県」である。
実は都合二か所を訪ねた。
一か所目は、山間のダムで電源もなく、さらには山陰になっているので、とてもアンテナ設置には適さない場所であった。そんな結論はすぐ出ている筈なのに、案内してくれたマレーシア側のスタッフが彼ら同士で話すこと一時間弱、マレー語の会話だけに一切要領を得ず、イラっとしたくなる気持ちを抑えて所在なく待っていたら、
「もう一か所に案内する。」
という。すでに時刻は午後4時で
「今から行くといってもどれくらい離れてるんや?」
問いただしたい気持ちを抑え、車に揺られること小一時間、同じセランゴール県の中でも、クアラルンプールの北側らしいダム湖に案内された。こちらは高台で開けており、さらには見晴らしも良い。
「なんでこっちに先に来ないんや!」
と、これまた言いたいのをぐっと抑えていたら、同行のY君がUTeMの学生さん達を指導しながら、手際よく予備観測・雑音測定を実施した。そして一時間
「ここは観測場所に適してるでぇ!」
と、ほぼほぼ結論してホテルに戻った。

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