不幸なことながら、わが同胞日本人は核兵器の被害に三度あっている。
1945年の広島、長崎への原子爆弾投下による被害。これらは歴史として、よく知られている。
余談ながら、アメリカ合衆国は太平洋戦争を早く終わらせるために投下したので、日本にとっては良かったと、かつては理解していたと聞く。果たして今はどうなんだろう。
さらにもう一度の被爆は、70年前(1954年)の昨日マーシャル群島・ビキニ環礁でのアメリカ合衆国の水爆実験、マグロ漁船・第五福竜丸の被爆である。死の灰を浴びて、半年後には犠牲者も出た。この事実は、今日まで記憶に留め置いている人の数は、ずいぶんと減っているだろう。1960年代には、核兵器禁止の意味もあって、「第五福竜丸」の映画も制作された。だから団塊世代の我々は、いまでも覚えている。
原発事故スリーマイル島やチェルノブイリも被爆者を出してはいるものの、いずれも核兵器ではない。核兵器による核の犠牲者は、くどいようながら我が国同胞に限られている。そして今日でも核兵器は、確かに存在しているから、悔しいというのが私の実感である。

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