ゆうさんへ 2
ゆうさんもわいも、ちゅうたら叱られるかもしれんけど、お互いに親には縁がうすかったんやもんな。じっさいゆうさんは、子供の頃養子に出てるし、母子家庭やったわいは、その母親がわいが中学一年の時鬼籍に入ってしもうたし。こない書いたら知らん人やったら、お互い慰めおおて仲良くなったんちゃうかと思うやろうけど、そんなやったらこないに長続きはせんかったと思うで。
自分でいうのもなんやけど、わいらはもっとおおらかやったと、わいは信じてるで。
ほんでや、わいがわいらの縁を、
「切っても切れるもんやない。」
と確信したんは、わいが愛知県から大阪府に移り住んだマンションの掃除のおばさんが、なんとゆうさんが探し出したちゅう、何年か生き別れになってたちゅうおふくろさんやちゅうんを知った時や。
大阪になんぼもあるマンションやのに、たまたまわいがなんも知らんと選んだマンションなんやで。
「こんな不思議があるもんやない。これこそわいらの縁ちゅうもんや!」
あれ以来や。最近「ガチャ親」ちゅうわけのわからん言い回しが、話題になったけど、
「ガチャ親なんちゅうなもんは無い。子供にはその親の子供として生まれて来る縁があるし、親にはその子を子供として授かる縁がある。」
とわいは信じてる。
せやからゆうさんとは、70年近くも、いやもう10年は続けたいなぁ、ええ友だちとなる縁があったんやできっと。お互い10年は元気でおりましょう!約束やでぇ。

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