朝日新聞・天声人語氏から(昨日付の)
日本の円が少しずつながら強くなっている。
失われた30年を経て、日本銀行がようやく金利を少し引き上げたのが効いているのかも知れない。これから本格化するという「金利のある世界」の予感を受けての、円高基調なんだろうか?
我国の阿呆な政治指導者が「トリクルダウン」と称して、お金持ちを優遇し続けたのが、「失われた30年」を引き起こした原因と、天邪鬼爺は言い続けてきた。実際その「トリクルダウン」なんぞ怒る筈もなく、我が国日本の競争力が、俗にいう右肩下がりとなった。その右肩下がりが、世界二位の経済力だったのを、中国に追い越され世界第三位となり、ドイツに抜かれ世界第四位に、そしてほどなくインドの後塵を拝することになりそうとも聞かされ、ある意味暗澹たる気持ちになる。
かつて電子立国とももてはやされた我国なのに、半導体製造では台湾や韓国の後塵を拝しているし、残念ながら家電メーカーもかつての輝きはない。自動車産業だって、まぁ確かにトヨタは史上最高益と勢いはあるけれど、他のホンダ、日産、三菱は左前で、統合するのしないのと、文字通り右往左往で見ていられない状態であると理解しているのは、このアマの爺だけではあるまい。
そんな中第三次産業、とりわけエンターテインメント系は堅調ながら、
「それだけでは、国は強うならんで!」
と、否定はしないが喜んではいられないというのが、天邪鬼爺の本音である。
「電子立国の諸行無常」

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