朝日新聞・天声人語氏によれば、150年前の昨日2月13日は明治新政府により苗字が我々に義務付けられた日だそうで、当時は夫婦と言えども別姓(というか里の苗字)が普通だったそうである。それから20年して明治民法が施行され、婚姻に伴いどちらかの苗字を選ぶと定められたそうで、今日議論されている夫婦別姓、同姓に関しては
「我が国には伝統的にどちらかの姓を選んできた!」
という保守派のセンセイ方の主張は、僅か120年の伝統という事になる。
この爺の記憶によれば、わが大和民族には苗字という習慣はなく、名前だけで個人を認識していた筈で、半島の国の友人に
「韓国は苗字があったので、近親の婚姻はまずなかった。そこが日本人と違うところだ!」
と、そう、半世紀も以前に教えられた(?)ことがある。
おりしもこの爺は、田辺聖子さんの「源氏物語」を読んでいるのだが、平安時代には「いとこ夫婦」が結構あったようで、あの友人の指摘はそれなりに的を得ていたなんぞと、しみじみ思いだしている。
本題がずれてしまった。
言いたかったのは、我が国の伝統というお題目とそれは甚だ曖昧なものであるという私なりの主張なのである。

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