13日の金曜日,キリスト教では忌日であろうか。
そんな日に,北陸本線サンダーバードに乗っている。
久し振りの金沢出張である。
製作しては見たけれど,未だ発注先が明確な意思表示をしないので,高額な機械を遊ばせておくわけにもいかず,
「それなら内灘で風車発電への落雷を観測して見ましょう!」
という事になり,急遽の出張となった次第。
装置そのものは,もはやスタッフが昨日車で運んでおり,この爺身一つの移動である。
1980年代1990年代の10月から11月にかけてのこの時期,何度北陸詣でをしたことだろう。一番多いのが福井県三国かもしくは美浜。金沢郊外の獅子吼高原にも何度も出かけた。
そういえばどの地でも民宿にはお世話になった。
一番印象に残っている民宿は,獅子吼高原ふもとの,かの屋さんだろうか。
「ご夫婦はお元気だろうか?」
何ぞと気にかかる。かれこれ10年はご無沙汰している。
丹後半島伊根郡蒲入の民宿には,一人で一ヶ月以上も滞在したっけ。
三原山大噴火のあった年で,30年近く昔。
ただあの頃鰤の思わぬ大量で,蒲入の街は全戸プロパンガスの配管完備と,田舎の街にしてはとは失礼な言い様ながら,思いの外賑わっていた。あの折すっかり親しくなったIさん,10年以上も前に奥様が急逝されたと知らされ,その後すっかりご無沙汰である。
そして今日向かっている内灘は,私自身
「本格的に雷放電の研究に取り組もう!」
と意思を固めるきっかけとなった,ロケット誘雷実験の地1982年冬だから30年以上も昔である。

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