2017年10月31日

シンガポールの雷活動2

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シンガポールの雷活動について続けたい。
雷雲、積乱雲、入道雲となると、この爺何ぞ無条件についつい鉄床雲(かなとこぐも)を頭に浮かべる。この鉄床のできる所以は、強い上昇気流が「対流圏界面」付近にまで押し上がりモクモクとした「入道雲」となるのだが、圏界面はなななか突き破ることができず、従って圏界面付近の風向きに沿って水平方向に広がるからなのである。私が雷放電活動を最も多く実施してきたのは、多分オーストラリアダーウィンで、あのあたりの鉄床雲は半端ではなく、現地では「ヘクター」の異名を冠していた。だから、この地でも同様と思い込んでいたのだが、最近必ずしもそうでないことを知ることとなった。
(ほんまに疎い話で、穴があったら入りたい心境である。)
そのきっかけは、チャンギ空港の気象台を訪問した際見せて貰ったレーダーの観測結果である。
「結構雷放電多いのに、鉄床みえないなぁ!」
という私に
「シンガポールの積乱雲は、多くの場合鉄床雲にはならないんだ!」
の答え。そして過去のデータを探しながら
「この日は、少し鉄床雲らしいかな。」
「これこれ、これなんぞは立派な鉄床雲だ!」
といった具合に、二三の例外を示してくれたけれど、大多数がほぼ鉛直方向に成長しているのみであった。そして
「あなたの知っているのは、熱帯かも知れないが、赤道帯でないんだ。」
という決めことばで、
「なんといっても赤道帯は上空のウインドシアがほとんどないからねぇ。」
と締めくくられた次第。
確かに言われてみるまでもなく、この地域は対流圏界面は15kmほどもあるうえ、夏至と冬至期の偏東風ジェット気流の出現時以外、鉄床雲は稀なのであろう。
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posted by zen at 15:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷の研究
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