二週間ばかり顔を見せなかった同僚が、久しぶりに職場に顔を出し
「休暇をもらってオーストラリアに行っていた。西海岸のースを起点に南に行っていたんだ。」
という。この時期オーストラリアは、夏から秋への変わり目といったところであろうか。そしてその同僚
「あの辺りは雷無いですから、商売にはなりません。」
と仰る。さらに小高い丘の上に並ぶ多くの風車発電の写真を見せ
「発電やってるんですけどねぇ。」
とちょっぴり残念そうな雰囲気である。発電用の風車はよく被雷するので、防雷装置を売り込みたかったのだろう。それで休暇といっても、心の片隅で仕事を忘れないとは、長くこの地にいても本性は日本人かと勝手に感心していたら、
「いやオーストラリアのあの辺りは、生活のテンポが恐ろしいほどゆっくりで、生活リズムが狂いますねね。」
とのこと。
「シンガポールも、日本に比べれば、はるかにゆっくりしているように思えるけどねぇ。」
という私に
「まぁそうですね。これが日本なら二週間も休暇取らせてくれませんものね。」
と返してきた。たわいもない話がきっかけながら、あの界隈の雷活動調べてみよう。

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