2020年06月21日

思い出話 85

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次の週の入学試験は、散々であった。
筆記試験に引き続く面接の際には、指導教授から
「河崎君、首を洗って待っておくように!」
とまで、釘を刺された。
だから、十中八九は不合格だろうと、観念していた。
不合格なら、就職以外には道はあるまいと考えたものの、九月の声を聞くようになっての就職先に、果たしてどんな可能性があるのだろうと、否定的な思案が巡るばかりであった。
落ち込んでいる私に、同じ研究室のM助教授が
「首を洗って待てという先生の言葉は、深い意味を持っているんじゃないかなぁ!」
と、暗に合格していることをほのめかすような助言をくれた。
私にしてみれば半信半疑ながら、かすかな希望に夢を託して合否発表までは、就職のことは棚上げにしておこうと、自分に言い聞かせた。
それから二日後の合否発表の日、私は教授室に呼ばれた。指導教授は
「M助教授がほのめかせたと思うが、君は合格だ。それも最下位での合格だが、順位は気にしなくて良い。だから今後良い研究をして成果を出すように。」
と、訓示された。
その後管理棟まで、合否発表の掲示を見に行くと、私の受験番号は確かにあったのである。
そして私の所属している研究室の受験生4名は、全員合格していた。隣の研究室のKS君、彼とは何故か馬が合って仲良しだったのだが、残念ながら不合格だった。それも次点だったということで、以来すっかり疎遠になってしまった。彼にしてみれば、
「なんで、河崎まで?」
といった、逆恨みに近い気持ちが宿ったのかもしれない。
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posted by zen at 11:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白
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