2020年06月28日

思い出話 92

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昨日も書いたように、卒業研究の主題は
「相対論的な速度で移動する飛翔体からの電磁放射」
で、指導者のTKさんからの説明によると、
「ロケットの大気圏再突入の際、ロケットが大気との摩擦で高温となって、プラズマ状の膜ができる。プラズマは異方性だから、このような状況下で外部、例えば地球との交信が困難となる。そういった具体的な問題の解決につながるんだ。」
で、数値計算で求めたのは直線状のアンテナからの放射パターンであった。低速の場合原理的には等方的な放射パターンなのだが、高速(相対論的速度)になるほど、放射パターンにヌル点が表れるので、その方向には電波が放射されない、早い話その方向とは通信できない、といった現象になるという結果であった。
「ほらな。数値的に放射パターン出してやらな、式だけではなんも分からへんやろ。求めた式の具体的な数値を計算するだけやよって、皆のやってる数値解析とは根本的に違うんや。」
と教えられ、そんなものかと納得した。ただ光速の0.9倍とか0.8倍とかいった速度で大気圏に再突入するようなロケットは、現実には存在せずこの研究は、その後続けることはなかった。
余談ながら1960年代から1970年代にかけて、相対論的電磁理論の研究が私達の研究室で盛んになったのは、メリーランド大学のウエーバーによる重力波検出の論文が、ある意味端緒になったのだろうと理解している。ただウエーバーの「共振型重力波検出」の結果には、批判的な研究者が多く、その後干渉型の装置が考案・建設され、2010年代の大発見につながったのは、我々の記憶に新しい。
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posted by zen at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白
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