2020年07月02日

思い出話 94

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思い出話を続けている。
大学院に入学して、研究を「弾性表面波」とするよう、TKさんから助言された。それも純粋な弾性表面波ではなく圧電性弾性表面波や磁気弾性表面波で、さらにその散乱に関する取扱いである。弾性波はある種の音波で、したがって通常は疎密波(縦波)なのだが、あの頃横波の弾性波の、圧電性の材料に存在し得ることが、理論的に確かめられたという論文をTKさんが読んで、
「散乱の問題を考えるときっと論文になる!」
と思案されたのである。この変わった横波、発見した研究者の名前を冠したの圧電性弾性表面波は、Bleustein-Gulyaev波と名付けられていて、
「グリーン関数導出して、積分表現するんや。グリーン関数言うても、四年の時に使ったフーリエ変換してやったら、単なる境界値問題になるから、後は計算力が勝負や。善さんこういう計算得意やから、きっと向いてるで!」
と、TKさんにおだてられ、何か月かそれこそ根を詰めて境界値問題を解いた。そして電磁理論と同じように、相反定理に基づいてBleustein-Gulyaev波の積分表現を導出した。
いささか専門にすぎる話で雲をつかむような話ながら、平たく言うならホイヘンスの定理に近いものがあり、
「ある領域内における波のふるまいは、その領域を囲む閉曲面に入射する波の様相が分かれば、その閉局面の積分で記述できる。」
と、言った具合だったのである。
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posted by zen at 10:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白
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