福島原発の汚染水、その処理水の海洋投棄を政府がいよいよ認めるという。
WHOの基準をはるかに上回る厳しさで、投棄による海洋汚染は懸念に及ばないというが、学者の端くれとして爺は気にかかってならない。
恥ずかしい話ながら、私達の田舎では1960年代前半には生活ごみは河川に投棄したこともある。
「海の広さは無限、海洋で浄化される!」
なんぞと、大人たちに教えられた。だが海洋による浄化が嘘であることが、1960年代後半には明らかとなった。海は広いが、無限ではなかったのだ。
だから今回の投棄、処理が十分といえども気になる。政府は海洋投棄による、「風評被害」を気にしているようながら、風評被害は忘れてもいい。そんなことより何年か後に大自然からしっぺ返しを受けることにならないだろうか?放射能による汚染、如何に薄くしても放射能を除去していない限り、蓄積するのではと心配である。実際海洋の海底には、プラスチックごみが大量にあるというではないか。そしてそれらのプラスチックは、自然に分解されることがない。放射能だって同じだろう。
だからといってこの爺には増え続ける汚染水をどうすればよいかという、明快な答えを持ち合わせてはいない。ただう宇宙戦艦ヤマトではないが、放射能除去装置という夢の機会の実現が必須、夢のような話ながら・・・。

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