久し振りに朝日新聞・天声人語氏(昨日の)から。
今日4月12日は、60年前にロシア(元ソビエト連邦)のガガーリンさんが、人類史上初めて宇宙に行った日だという。私が中学に入学してすぐの頃だったから、4月12日というのは、確かにそうなのだろう。私の日課は、小学生の高学年の頃から、朝刊をとってきて読むことにあったのだが、その第一面に取り上げられていて、なんとも表現しようのない感動を感じた。
漫画雑誌で鉄腕アトム世代の私は、小学生の頃から宇宙だロケットだにあこがれていた。そんな子供心に拍車をかけたのは、1957年のロシアの人工衛星スプートニクの打ち上げで、子供向けのSF小説も読んだし、大阪市四橋の電気科学館に何回も連れて行ってもらった。だからガガーリンさんの快挙は、中学一年生の私に大いに影響を与え、あの頃はソ連の技術は、アメリカ以上と考えたものである。
話は変わるが、博士論文の主題となった圧電性弾性表面波Blueustein-Gulyaev波は、ロシア人のGulyaev の発見でもあり、その英訳された論文を読みながら(1974年だったと思う)、10年以上も前の感激を思い出したものである。早い話その頃でも依然として、ソ連の技術力にあこがれに近いものを持っていたのかもしれない。

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