ウクライナのブチャという街で、民間ウクライナ人の410の遺体が見つかったとか、「戦争犯罪」を厳しく非難するテレビ報道が多い。もっともなことだと思う。ロシアの侵略を、絶対に容認すべきでないことは、当然のことである。
ただそんな中、ある報道で
「西側諸国は、戦争を回避するための外交努力をしていますか?」
というコメントがあり、この天邪鬼爺の主張と極めて近く、我が意を得たりと考えた。
そもそもアメリカ合衆国の「国体」は、その意に反する諸外国に対しいかにも厳しい。厳しいというより否定的という方が近い。たとえばイラクに侵攻してフセイン大統領を処刑までしたあの時の正義は
「イラクは、化学兵器を開発している。核兵器を開発している。外交努力では決して辞めないから、武力をもって!」
といったところにあり、圧倒的な軍事力でイラクを蹂躙、最後にはその大統領を処刑した。
まぁ確かに、フセイン大統領の態度は、思いあがった感のあったことは認めるが、それでも独立国の元首を犯罪人として処刑する、これが残念ながらアメリカ合衆国の正義なのであろう。
翻って今のウクライナ情勢、西側諸国はウクライナ側に供与するという。余談ながらポーランドも、侵略され合いために戦車軍を準備するという。これってある意味「火に油」で収まる侵略戦争も、ますますとの懸念が頭をよぎる。
今回のロシアによるウクライナ侵略に関し、西側諸国はロシアを孤立化させ追い詰める戦略しかないようながら、「北風と太陽」の寓話にもあるように、追い詰めることばかりが策ではなかろうと思う。
誤解のなきよう書き添えるが、「ロシアの侵略は認められない。」のは事実である。

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