これも縁やなぁ!
小学生時代以来親交を続けているY君。そのY君、生みの母とは幼少時に生き別れというのは聞いていた。40歳になった私は名古屋大学から大阪大学に転任してきて住んだのが、池田市にあるマンション。そのマンションの清掃を担当していらっしゃったおばさんと仲良くなり、その内身の上話なんぞも聞くようになって、
「なんやY君の境遇と似てるなぁ!」
と確かめたら、なんと生き別れていたという実母だったと知った。私が大阪に戻ってくる数年前に探し出して、「今は親孝行の真似事や。弟二人もおるんや。」と聞かされた。その時私の口をついて出たのがこの言葉。単なる偶然とはどうしても思えない、「Y君と私の縁」のなせる業に違いない。近年ガチャ親なんぞという流行語があるけれど、全くくだらないと私は考えている。子供はその親の事して生まれてきただけの、必然性縁があるに違いないのだから。
この世のことは、この世で解決できるもんや。
私を育ててくれた母の叔母(祖母の妹)が、よく言っていた。ただし泉州弁だったけれど。早い話難事に当たっても、くよくよするより、体を動かせという教えだったのだろうと、この歳七十三になってつくづくおもう。同じ叔母のよくいったのは、「ご飯食べるのも仕事の内。はよさっさと食べてしまいや。」という言葉。農繁期には、夕飯はともかく朝、昼はゆっくり食事をとらせてもらえなかった記憶が残っている。

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