陽気にしてるしかしゃぁ無いやんか。ほかに何ができるんちゅうんや?
このブログで何度か紹介したように、私は12歳の夏母を亡くし、俗にいう孤児となった。そんな私は祖母の妹即ち母の叔母に育てられ、大学二年を終わるまでをその家で過ごした。そんな私を町内の方々が
「善ちゃん、両親ともいないのに、いつも朗らかでええ子やなぁ。暗さみじんもないなぁ。」
と、ある意味驚嘆の言葉をくださった。そんな折私は口には出さなかったけれど、独り心の中でこんな風に繰り返したものだった。
弟子の恩ちゅうんかな。
私の大学の指導教官、
「師の恩というのもあるが、弟子の恩というのもある。」
と、よく仰ったものだ。私は今シンガポールに住んではいるが、ある夢を抱いておおよそ九年前にやって来た。ただ何をやっても上手く行かず、夢はほとんど実現しそうになく諦めていたのだが、今回弟子の一人が、夢の実現の機会を作ってくれそうで、思わず私の口をついて出たのが、このことばである。

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