失恋したからと言って、生きる望みを無くした、死にたい、という学生さんにはかけることばはありませんなぁ。ご自由におやりください。
昨日新入生に対する導入教育の講義の際のことばを上げさせて頂いた。今日のことばも、その折のやり取りである。講義のたびに電子メールでのレポート退出を課していたのだが、その中に
「ガールフレンドに振られ、生きる望みがなくなった。」
といった記述があり、その内容に対しての返事だから、口から出たことばではない。
ただし後日談がある。
研究室に配属されてきた学生の一人が、卒業も近づいてきた頃
「一年生の時失恋して、レポートに死にたいと書いたら、『勝手にしろ!』と書かれたのは、実は僕なんです。」
というではないか。私自身そんなやり取りのあったことを覚えていたので、
「そんな薄情なこと書かれても、私の研究室に配属されて来たんはなんでや?」
と返した筈である。
ちなみにこの学生、修士課程に進学し、修了後は世界最大規模の自動車メーカーで働いている。もう20年近くはあっていないけれど、インドやアメリカ合衆国に長期滞在していたと、風の便りに聞いている。

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