おおよそ一か月にわたって、SATREPSに至る経緯を紹介したつもり。
過去はともあれ、経緯はともあれ、シンガポールにやって来たのは、大阪大学の研究室で弟子というか仲間というかはさておき、彼らと一緒に作り上げてきた雷放電の観測システムを、東南アジアのこの地域に敷設・稼働し、一般の方々のお役に立ちたいという比較的純粋な動機なのである。紆余曲折は世の常だから、九年間の徒労は徒労とは考えるまい。そして少なくとも五年半は、この地シンガポールを拠点に、まずはマレーシアクアラルンプール、マラッカ界隈での成功例を示し、可能ならインドネシアスマトラ島やミャンマーへの足掛かりとしたい。ミャンマーそう旧ビルマは、シッタン川か河畔で伯父が戦死したところ。インパール作戦という美名のもと、囮となったいくさであったと聞いている。そのビルマに私達の装置が敷設できれば、ちょっと浪花節ながら、格好いい話にもおもえる。
そんな夢はともかく、少なくともSATREPSの五年間は健康に留意し、弟子達の足を引っ張らないようにしなくては完

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