2022年09月29日

東南アジアに雷観測装置を 2

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うなぎ屋に行ったのは、総勢五、六名だったろうか。
食事もあらかた終わった頃、事業部長はいきなりこう切り出した。
「先生は来年春定年ですよね?四月以降はどうされるのですか?」
私は正直に

「放送大学で非常勤講師をしたり、二三の私立大学には、声をかけて貰っていますが、いずれも俗にいう日雇いで、定職になるとすれば、9月まで滞在したエジプトの科学技術大学くらいでしょうか?これも確定はしていませんが・・・。」
と応えたら、
「それなら弊社に来られて、雷関係の事業のお手伝い願えませんか?フルタイムでお願いしたいんです。」
とえらくストレートな答えが返って来た。
「フルタイムとのことでやったら、私がいま今声をかけている二三の大学にも断りを入れなあかんし。お誘いは真剣なんでしょうね?」
の問いかけには、もちろんの強い返事であった。そして
「先生の研究室から、博士課程の学生の、Tさんでしたっけ、も来ていただきますし、二人でこのアンドリューさんの会社を手伝って欲しいんです。」
と続けられた。
私にしてみれば予期していなかった申し出で、ちょっとは考えたものの、走ってから考えるタイプの性格だけに
「それなら、シンガポールで働くというのは可能かなぁ。あこやったら雷も多いしねぇ。」
と返したら、二つ返事で了解と仰しゃり、私は
「それなら本当に、全て断って来年度からは御社でお世話になる準備をさせてもらいます。」
と念を押した。
「フルタイムちゅうんやったら、お給料はいくらもらえんやろう?」
の私の問いには、
「アンドリューさんと話しておきますから、ともかくシンガポールに赴任ということで、今日のところは・・。」
と、話を打ち切られた。
それにしても、かくも簡単に定年後の就職が決まるとはと驚きの、上京であったのである。
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posted by zen at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白
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