大相撲11月場所が千秋楽。
前頭九枚目の阿炎が優勝、それも巴戦という三人の力士による優勝決定戦で、相手は元大関・高安、大関・貴景勝というから、驚きである。ちなみに巴戦は28年ぶりという。
もう一つの驚きは、今年六場所すべて優勝力士がことなること。横綱・照ノ富士、満身創痍で膝はボロボロだそうなから、結局とびぬけた力士のいないという事だろう。大相撲ファンとしては大いに寂しいし、横綱・白鵬の健在中も含め、世代交代に時間がかかっているとは、この爺の印象。そんな中で若くてイキの良いのは豊昇龍ぐらいで
「依然として大相撲は、モンゴル依存体質か?」
と、こちら天邪鬼爺の実感である。
私自身、決してモンゴル出身の力士を嫌いではないけれど(実際照ノ富士や白鵬は好みの力士であった)、それでも同胞には頑張ってほしいという、ひいきの気持ちもある。そんな中で阿炎の優勝は、不祥事からの復活で喜ばしい。
不祥事と言えば、幕下まで落ちていた元大関・朝の山、来場所は十両に復帰するらしく、数場所で幕内上位に戻ってくるだろう。とはいえ二年近いブランクで、若くてイキの良いとはいえず、回り道は何とも恨めしい限りである。後大鵬の孫にあたる王鵬や琴ノ若も有望な若手、このあたりから誰かひとり飛び出してほしいものである。ともかく年間最多勝が、横綱や大関でない現状なのだから・・・。

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