2022年12月05日

雷放電の観測 3

⇒⇒⇒⇒ 投票を願います!
私が永く関わってきたのは、雷放電物理の観測に基づいての研究という事になる。
それも国内外の、雷活動の活発な地域に出向いての野外観測で、国内にあっては北から順に、山形県酒田(冬季)、新潟県上越(冬季)、群馬県藤岡(夏季)、石川県金沢及び獅子吼高原(冬季)、福井県三国および美浜(冬季)、滋賀県南南郷(夏季)、そして近畿一円(主として夏季)、海外にあっては実施順にノルウェー・西海岸(冬季)、中国・北京郊外(夏季)、インドネシア・バンドン郊外、ボゴール郊外(夏季)、アメリカ合衆国・オクラホマ及びフロリダ(夏季)、カナダ・トロント(夏季)、オーストラリア・ダーウィン近郊(夏季)、中国・蘭州近郊奥地(夏季)といった具合である。このうちダーウィンは足掛け15年に及ぶ長期のプロジェクトで、よくぞこれほど競争的資金を継続して獲得できたものと、我ながら感心している。感心はさておきこのダーウィンで、我々が「広帯域干渉計」と呼んでいる装置、VHF波を広帯域で受信し放電の進展をイメージングする装置を、ほぼ完成することができた。そしてその仕上げは、博士課程を終えたA君が、ニューメキシコにポスドクという形で二年間滞在し、彼らにもその良さを認識させることに成功したという事であろうと考えている。
雷放電の観測を、順を追って話すつもりが、えらくワープしてしまった。
アナログからデジタルへの切り替わりに、ついて話していた。
帰還雷撃に伴って放射される発光現象を、広帯域のデータレコーダーに記録するという観測装置を用いていた。そのデータをどう解析するかにあたって、私達は当時出回り始めていたデジタルオシロで数値化し、あれこれ演算することにした。そしてその解析を担当したのが、当時博士課程学生だったTであったことを前回紹介した。一方私は、光学信号をフーリエ分解したらと提案、詳細はともかくこれが結構興味深い結論に至ることができ、観測記録のデジタル化が一挙に進むことになった。
当時私たちのグループには、NMさんとNHさんという二人の技官がいて、NM さんはデジタル技術を、NHさんはそれを実現させるアナログ回路を主として担当してくれた。この二人については、明日また話を続けたい。
(この稿続く)
lanking.gif
クリックして投票を!


posted by zen at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | 雷人独白
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/189970822
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック