日本では昨日今日と大学入学試験共通入試が実施されている。
共通一次試験、センター試験、共通試験と名前を変え、当然内容も変え、入試地獄の解消という名目で始まって、なんと48年、ほぼ半世紀になる。入試地獄が本当に解消できたのかは、はなはだ疑問ながら。
雷放電の観測で、私が一番力を注いできたのは、VHF波帯の観測である。
とっかかりは、サフィア(SAFIR)と命名された「狭帯域の干渉計」で、フランスのDIMENSION社から買い求めた。正確には共同研究をやっていた、電力会社に買い求めてもらったという事になる。やがて自前の干渉計も製作し、最終的には放電進展の三次元可視化も成し遂げた。SAFIRとの設計指針の根本的な違いは、一秒間の可視化できるパルス数の上限を100としていたのに対し、自前のはとりあえず2000パルスまでを可能としたのである。ちなみにSAFIRはアンテナ間の距離が100q、当時のデータ転送にはMODEM利用で1920ボーという低速(今日では考えられない遅さである)であったため、一秒間100パルスと設計されていた。余談ながら、SAFIR の稼働で、GPSの利用を覚え干渉計や電界観測にも利用するようになった。
いきなりVHFパルスの話しとなったけれど、干渉計は放電の開始から終焉までをひっくるめて観測するために設計、この周波数帯だと、雷放電に伴い放射されるのはマイクロ秒程度の時間幅を持つパルスが放射されるのである。
(この稿続く)

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