電荷保存則。電磁気学の基本的法則ひとつ。
これが絶対的な真実だから、雷雲の電荷分離が起こる。
ハワイ大学・高橋さんの実験によれば、霰と氷晶が接触し周囲に過冷却水滴があれば、霰が氷晶から負の電荷を奪い、その結果霰が負に、氷晶が正となる。霰は原則下降しており、上昇流にかろうじて支えられ形式的には適当な高度で浮遊している。
話が前後したけれど、この浮遊している高度が、気温にしてマイナス10度〜15度(摂氏)の時、電荷分離の効率が高いようであるとは、高橋さんの実験の示すところである。高橋さんは、ゾンデによる観測を実施し、御自身の室内実験や推論の正し事を、証明していらっしゃる。世にいう、着氷電荷分離機構である。天邪鬼爺の私は、霰と氷晶の接触の際の電位差(接触電位差)で理解できるのだろうと、勝手に考えているが、これはあくまでも私の夢想である。ただ温度、湿度含め要因がたくさんあるだろうが、接触電位差と考えれば、湿度の高い際の電荷極性の逆転現象(霰が正に帯電)も何となく説明できそうな気がしてならない・・・。
(この稿続く)

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