昨日、電荷保存則を取り上げ、電磁気学の基本法則の一つと書いた。
電荷は素電荷−1.6×10−19クーロンの集合帯だから、細かい点に拘るなら、数学的な意味で必ずしも微分可能ではない。ただし私達が学んできた巨視的電磁界理論(対象とする電流、電圧等の諸量は原則微分可能という意味において)は、少なくとも日常生活に不都合は生じない。つまり巨視的電磁界理論に基づき、電荷保存を取り上げてあれこれ書いてきたのである、ところが、最近の観測結果では、雷放電に伴って負電子と陽電子(電子の反粒子)が一緒になって「対消滅」を起こしているらしいといった報告もあるに及んで、私・天邪鬼爺のよって立っている「双方向性リーダーの進展」も、研究が進み全く新たなる知見が得られる頃には、もしかしたら否定されるようになるかも知れない。つまりくどいようながら、私の述べてきたのは、巨視的電磁界理論を是とする限りにおいての、雷放電の観測を通じての解釈であることを、ご常連様方には納得しておいて頂きたいのである。
(この稿続く)

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