引っ越ししたことは、すでに紹介してある。
同じマンション内の引っ越しで、間取りも全くと言っていいほど同じだったことと、家人の連日に及ぶ頑張りで、引っ越し二日目か三日目からほぼ正常な生活ができている。ワンコ達も、少し戸惑いはある様ながら、平和な毎日を過ごしているようだ。なぜ同じ間取りのマンションに引っ越す羽目となった顛末は、また後日する機会もあろう。
今日はしない。
さてワンコ達の事である。
彼らは、どういうわけか寝室に使っている部屋のドアが、風で閉まると怯える。
これは同じ間取りだけに、前の家でも新しい家でも同じようだ。
なぜ風で閉まると怯えるのか、会話できないだけにこの爺の知りたがりの虫が騒ぐ。
以前このマンションに住んでいたティティンの飼い主さんが
「この犬は、幽霊が見えるんです!」
とおっしゃっていた。
我が家のワンコ達、まさか幽霊が見えるとは思えないけれど、風で閉まるのを、誰かが開け閉めしていると感じているのかもしれない。娘のシロはともかく、母親アリスは、爺のそばにくっついてしばらくの間、離れようとはしない。
「アリス、あれは風やで!」
と教えても、怯えは消えないようだ。
(この稿続く)

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